森 博嗣さん著『集中力はいらない』。
この本のタイトルを見て即買いました。完全に僕を肯定してくれる本です。
「一つのものごとに集中する」というのはよいことで、やるべきこと、必要なことだと言われていますが、そうではないのではないか。
この本にはあえて「アンチ集中力」の効能が書かれています。
・集中とは「機械のように働く」こと
・一点に集中していない状態が、発想しやすい頭である
・複数の制作を同時に進めることで客観的判断ができ、完成度を高める
・アクシデントが起こったときに対応しやすい
など。
仕事のスタイルについて
この本には集中力ということ以外にも、森 博嗣さんの仕事のスタイルなどが書いてあり、
「仕事は嫌々やっている、嫌々やっているからコンスタントにできる」
「仕事は好きになる必要はなく、嫌いなままやればいい、やるやらないを好きか嫌いかという問題にわざわざ置き換えなくてもよい」
「やる気をもっていないからコントロールするもなにもない」
「ストックがないから枯渇しない」
など、一般的に言われていることとは全く違い、それがある種「救い」に感じる時があります。
おわりに
僕も、生放送を流しながら作業をしていたり、複数の仕事を同時にやっていたり、曲作りの合間にブログを書いていたり、ブログの合間にブログを書いたりしています。半分くらいはボツになるけど、とりあえず思いついたことは書くようにしている。
集中して1つを終わらせる、というよりも、集中が途切れたらすぐ他の事の手を動かすようにして、手数を多くする形。
「見積もりの返事がこない」みたいなのをSNSで見かけるけれど、それも1つに集中しすぎていて、返事が来なかったら(仕事として請けられなかったら)困る、という状態になっているんじゃないでしょうか。
返事が来なかったら別の仕事をすればいい。という状態にしておくと精神的にもよいのではないかなと思います。
また、本当に集中して終わらせないといけないものがあるときは、集中する時間そのものよりも、集中から離脱したあとに、また集中しはじめる速度を早めることを意識しています。