自動で音量を一定にしてくれるオートレベラープラグイン、DOTEC-AUDIOの『DeeTrim』。
ライブ配信用にデモを試して、ツイッターでいろいろ言ってたら、メーカーの方からいただいてしまいました。
最初はライブ配信用、視聴用に使っていたんですが、もちろん音楽制作用にも使えるので、今回は音楽制作用としてレビューしてみます。
ざっくり
・トラックの音量を一定に保ってくれる
・操作が少ない
・音圧のあるトラックに生楽器、ボーカルを混ぜる時に有効
・複数のフレーズを繋げたものに有効
・軽い
近いプラグインとしてはWaves「VocalRider」がありますが、DeeTrimのほうが効きが強く固い音になります。
効果的なシチュエーションとしては、音圧のあるオケにコーラスなどの生録音のものを混ぜるときや、音量の違う複数のサンプルを切り貼りして繋げる、というアプローチのときに使うとよいです。
VocalRiderを使うときは、効きがゆったりなので一旦ファイル単位でおおまかに音量を揃えてからかけるんですが、DeeTrimだとそれすら必要なくガッツリ上げてくれるので、ざっくり整えたいときにいい。逆に繊細さはあまりない感じはあります。
CPU負荷はかなり低いので、多重コーラスの各トラックに挿す、ということもできます。
操作は簡単で、出力するOUTPUTの設定と、VOCALモードのon/offだけ。不自然になるときにはプラグインに入れる前のゲインを調節します。
僕は1つのトラックを-12dB付近に揃えるのが習慣になっているので、ちょうどスライダーを最低にするとピッタリです。
実際に使ってみる
ちょうど生録音した篠笛にかけてみたらいい感じに。ボーカルモードです。
・上 元の波形
・下 DeeTrimをかけた後の波形
見た目ではっきりわかるほど波形が一定に揃っています。かつ、ノイズ部分は持ち上がっていない。
音も用意してみた。
元
DeeTrimのみを使用後
音量がかなり平均化されていますが、コンプレッサーとは違って、音量が揃いつつ、叩いている感じが少ない。
このあとにさらにコンプレッサーをかけて音の質感を整えます。
できたのがこちらの曲。
音圧が高い曲、というわけではないんですが、打ち込みの固いオケにマッチしていると思います。
おわりに
細かい設定ができないので、曲やソースは選びますが、楽ができるプラグインエフェクトですね。
デモも試せます。
ライブ配信やライブ配信の試聴にも使えます。