モノラルの音をステレオに広げることができるプラグイン『DeeWider』レビュー

プラグイン

モノラルの音源をステレオに広げることができる、DOTEC-AUDIOのステレオイメージャー『DeeWider』を購入しました。

VST & AU & AAXプラグインです。

ざっくり

・モノラル音源を擬似ステレオに変換できる
・素直な音
・3つのモード
・軽い

モノラル音源を擬似ステレオに変換できる、というのが一番の強みです。
センターを保ったまま、左右に広がりを加えられる。

上部のDUOボタンを押さなければ、ステレオをさらに左右に広げる、通常のステレオイメージャーとしても使えます。

調整はほぼスライダーだけ。

サウンドは素直めで使いやすいです。左右に広げるのもいいいけど、コーラス的な厚みをサウンドに加える用途としてもよさそう。

一旦広げたものをモノラルにして聴いてみたりもしてみましたが、キックなど不向きなもの以外は不自然さもほぼない。

あと軽い。うちの環境では、数値上はCPU使用率0%です。

3つのサウンドカラー

上のカラーボタンで低域の雰囲気を変えることができます。

具体的なサウンドは、公式だと、マニュアルにも特に記載されておらず「黄/赤グラデーション時をアコースティック楽器に特化」という情報しかありません。

ざっくり聴いた感じ、下記のような印象でした。

スッキリ。基本。

中低域の厚みが出る。

緑と黄の中間のニュアンス。
赤で合っているのか、という感じですが、公式が言っているのでそうなんだよ!

色々なソースで試してみた

色々な音源で。デモでは徐々にかかり具合を上げています。

ギター

カッティングでもアタックが二重に聴こえづらい。コーラスがかかったような音になる。

ドラム、パーカッション

キックやハイハットはアタックが二重に聴こえたりしてよくない。スネアはアリかも。

ボーカル

センターも残っているので、バックコーラスによさそう。

他のものと比べて

僕がもっている他のステレオに広げる系プラグインと比較。

■iZotope「Vocal Doubler」

ボーカル専用ダブラー。DeeWiderよりもモジュレーションがかかるので楽器には不向き。

■Boz Digital Labs「L8R」

音をそのまま複製して左右に配置するダブリングプラグイン。
調整はできるものの、アタックが二重になったり、左右の分離感が良すぎたりする。

おわりに

モノラルの音ばかりで曲を作ってしまって、どうやって空間を左右に広げようかな、って困るときがあるのですが、そういったときに便利です。

デモも試せます。

■DeeWider | DOTEC-AUDIO