伝統的な演奏から現代的アプローチまで対応する箏(琴)、低音琴、三味線の和楽器ライブラリ 『Koto Nation』レビュー

公開日: : 最終更新日:2016/04/29 ソフトウェア音源

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伝統的な演奏から現代的アプローチまで対応する箏(琴)、低音琴、三味線の和楽器ライブラリ 『Koto Nation』レビューkoto700

今回は箏(琴)、低音琴、三味線、3つの音色が入っているKONTAKT用ソフトウェア音源、IMPACT SOUNDWORKSの『Koto Nation』のレビュー。

IMSWD003

販売サイトではサンプルパックという表記になってますが、きちんとパッチングされてます。

ざっくり

・使いやすく高音質
・音が硬め
・奏法が多い
・FXパッチは期待しなくていい

満足度が高い音源。トレモロの音が弱いところくらいしか弱点がないです。

公式の映像。

音質

3つとも、音質はクリアでカラッとしつつ、モチっとした感じもあり、さらにはすこしザラッとした感じが生々しく、粒立ちもよく、オケに混ぜた時の抜けもよいです。

ちょっと硬い感じもありますね。ゆったりとした曲を作る時は、耳につくサウンドにならないようプラグイン等で処理したい。

収録、パッチングも丁寧にしてある印象で、非常に使いやすい。

クローズとルームのパッチがありますが、ルームはナチュラルな音で使いやすそう。

箏(琴)の奏法

収録されている奏法は以下。
koto

文字だけだとわかりにくいものがあるので補足します。

Atonal Glissando

無調のグリッサンド。普段弾く側とは逆の弦をグリッサンドしたような、チューニングが合ってない音。

Hard Pluck

バズ音が大きく、音程感があまりない音色。ちょっと間抜けな感じもする音ですね。

Harmonics

ハーモニクスですね。わりと明瞭な音で使いやすそうです。
通常、琴ではほとんど使わないので、使いどころはハープを参考にするとよさそう。

Hits

ボディを叩く音。ギター的に使っていくとよさそうです。

Mordents

音を下げて戻すピッチベンド。押し手。モジュレーションで早さを変えられます。

Phrases

フレーズ。単純でバリエーションがほとんどないので、期待しない方がよいです。

Pizzicato

指弾きですね。柔らかい音で、琴っぽさは保ちつつ、ハープっぽいニュアンスになります。

Scrapes

弦をこすった、スクラッチ音ですね。必殺仕事人みたいな音。

Tremolo

なぜかトレモロだけ音が弱いので、トレモロを多用する人は少し考えたほうがいいかもしれないです。
弾き方自体が弱いので、フィルでよく聴かれる、トレモロからのグリッサンドがいい感じになりません。

低音琴

十七絃箏。

音域はC0~G2と結構低いです。低音域で重ねても濁りが少なく、使い勝手がよさそうです。

奏法は琴にはないものもあり、こんな感じ。
bass koto

Mutes

ブリッジミュートの音です。思いのほかリリースが長く、響きます。

Slides

下の音程からしゃくり上げる音。

Wood Hitsは箏のHitsと同じ奏法。

三味線

奏法はピッチベンドとサステインのみ。

bendはサンプル数が少なく、ちょっと不自然に聴こえる音程もあります。

FX

エフェクト等の処理がしてあるFXパッチ。

FX

リバーブやローファイ、グラニュラーシンセンスの加工がされた音ですね。加工しすぎて琴の必要性を感じないものが多い印象。Omnisphereによくありそうな音色。

特徴的なものを2つほど。

Basskoto Ambiance

スゥ~っという、リバーブがかかったホラー系の音。

Electric FM BK

ローファイに加工された、ピチカートっぽい音色。

デモ

作ってみました。

琴と低音琴を中心にして、ストリングス、笛、打楽器を加えたものです。

音が硬かったので、INのTransient Masterでアタックを柔らかくしたり、EQで高域を削ったりしてます。

次の曲は、現代的に仕上げてみました。

前半に箏、後半は三味線を使用しています。

リンク

購入はこちら。

■Koto Nation | Sonicwire

和楽器、箏(琴)の生っぽい打ち込み方法まとめ。ハープ+ギターのように考えてみる。

 
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