直接音が通らない機材、クロックジェネレーターで音が変わるのかどうかわからなかったので買ってみた!→変わらなかった。

楽器・ハードウエア

デジタルクロックを発生させ、それをオーディオインターフェイスに入力することで音質を向上させることができる謎の機材、クロックジェネレーターを買ってみました。

Antelopeの『Isochrone OCX』です。

結論から言うと、耳で判別できるほどの変化はなかったです。

原因まとめ

・RMEのオーディオインターフェイスはクロックジェネレーターからの信号をほとんど受け付けない
・デジタル機材が複数ある時のほうが効果が高い

このクロックジェネレーター自体がどうとかではなく、僕が使っているRMEのオーディオインターフェイス「Fireface UC」にはジッター抑制機能の「SteadyClock」というものが搭載されておりまして。RMEは自身がクロックマスターとして優秀な代わりに、外部のクロックからはほとんど影響されない、ということです。

RME以外のインターフェイスなら、よくも悪くもどのくらい変わるのかをお伝えできたんですけどね。

後日、クロックジェネレーターの音の変化を聴かせてもらうために出張しました。

クロックジェネレータへの誤解を解くため、エンジニア「かごめP」さんの自宅スタジオにいってきました。

助言を頂きました

ギャラリー

設置

バック・トゥ・ザ・フューチャー感

BNC コネクタはOyaideのAS-808 B V2

設定

一応、きちんと設定できてるよってことを証明しとこう。 

Studio OneのSettingから。

「Clock Source」を「Word」にして、Input StatusがSyncになっていることを確認します。
スクリーンショット_021216_032223_PM

あとはプロジェクトとクロックの周波数を合わせる。

これで設定は完了。

おわりに

クロックジェネレーターを持ってる人ってかなり少ない印象です。

クロックジェネレーターをあまり導入しない理由は

・金額に対して音がどれくらい良くなるか、コストパフォーマンスがよくわからない
・スピーカーやオーディオインターフェイスのように、直接音に関係するものじゃないから優先順位が低い
・ルビジウムがどうとか言ってて、オカルト的であやしい
・単純に高い

ここらへんが原因かなと。

情報も錯綜してるんですよね。今回にしても、RMEに単独で繋いで音が変わった、というブログも複数見ました。

やはり、こういうのは自分で確かめてみないとな、と。

今の環境で出音がよくなるだろうと思われる選択肢の中で、クロックジェネレーターは結構安かったんですよね。なので買ってみましたが、見事に失敗しました。

クロックジェネレーターは10年くらい気になってたんですけど、自分で買ってみて理解もできたし、スッキリしたのはよかったです。