軽やかでポップな歌モノストリングスアレンジの打ち込みをする10のコツ

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軽やかでポップな歌モノストリングスアレンジの打ち込みをする10のコツ桜

すっかり春ですね。

今回は歌モノの曲に軽やかなストリングス(ヴァイオリン)を打ち込みで入れるコツを書いてみます。

前回の「【DTM】歌もの(ボカロ曲)ストリングスアレンジの打ち込みが簡単に上手になる11のコツ」とも被る所がありますが、合わせて読むと理解しやすいかなと。

ざっくり

1.歌メロに対してストリングスのメロディを決めていく
2.歌わせる
3.ヴァイオリンのメロディラインは1本
4.動きにバリエーションをつける
5.オートメーションで表情をつける
6.リズムを合わせない
7.同じ音程にしない
8.並行を避ける
9.最高音を同じ場所にしない
10.半音、全音で進行させ、5度以上の跳躍をなるべくしない

対位法にも踏み込んでますが、なるべく簡潔に解説してみます。

解説

今回は僕がアレンジしたmirgliPさん(@mirgliPilgrim )の「恋風ふわりサクラ色」のサビ(0:59~)を使って解説します。動画のリンク先から「メニューを開く」⇒「音楽ダウンロード」でダウンロードもできます。

✓1.歌のメロディラインに対してストリングスのメロディを決めていく

歌モノのストリングスアレンジでは、歌のメロディラインに対してストリングスのメロディラインを決めていきます。カウンターメロディ、副旋律とも言います。

ベースやコードトーンも考慮する必要があるんですが、今回は歌メロとストリングスのメロ、2つの関係だけを説明します。

今回の暗い青色が歌メロ、オレンジがストリングスです。

軽やかSt_1

短いですが動画でもどうぞ

✓2.歌わせる

最も大事です。1つのメロディとして自然に。そのためには他の項目を多少犠牲にしても構わない。
最大限の注意を払い、歌を邪魔しないように歌わせていくのがストリングス・アレンジの醍醐味です。

✓3.ストリングスのメロディラインは1本

軽さを出し、メロディを見えやすくするために和音ではなく単音で。音色もドライで軽めのものを選びたい。

1stヴァイオリン、2ndヴァイオリンをオクターブで重ねていますが、重ねた時に2ndVinが最低音(G2)より下にならない音域が望ましいです。1stVinもあまり高いとヒステリックな音になるので気をつけましょう。

✓4.動きにバリエーションをつける

なるべく色々なリズム、奏法を入れます。駆け上がりや音程の跳躍を適度に入れて軽さと華やかさも出したい。

今回は、弦上を滑らせて音程を繋げるポルタメント、同じく弦上を滑らせて音程を急激に落とすフォール、歯切れよく音を切るスタッカートを使っています。

軽やかSt_2

✓5.オートメーションで表情をつける

ただ打ち込むだけだとのっぺりしてしまうので、ボリュームのオートメーションを書いて表情をつけます。

ロングトーンは一度音量を落としてから尻上がりにしてメロディをつなげるといいです。表情の付け方は色々な音源を聴いて感覚をつかみましょう。

上がオートメーションのライン。下がストリングスのメロディラインです。

軽やかSt_3

ここから対位法的アプローチに踏み込んでいきます。

✓6.リズムをあまり合わせない

合わせないことで、分離感と自由さを出します。歌メロを伸ばしている所に細かいメロディを配置します。コードの変わり目をまたいだロングノートもいいですね。

✓7.同じ音程にしない

マスキングされ、どちらかの音が聴こえづらくなります。また、同じ音にすると軽さではなく力強さが出てしまいます。

✓8.並行を避ける

なるべくメロディ同士を反対方向に動かすとよいです。分離させるために3音以上連続して同じ音程で同じ方向に動かない。

✓9.最高音を同じ場所にしない

歌メロで一番盛り上がる、最高音の場所では、ストリングスは目立たせず、引立て役に徹します。

逆に歌メロが落ち着いている所にストリングスの音程のピークを持っていきます。

✓10.半音、全音で進行させ、5度以上の跳躍をなるべくしない

ストリングスのメロディの基本は順次進行(半音、全音)で、音程同士の繋がりを強く。なるべく5度以上に音程を跳躍させずに動かします。

でも適度に跳躍する。バランスが大事。

さいごに

色々制約があって大変そうに感じますが、慣れてくると早くなります。春にさわやかなストリングスアレンジ、いかがでしょうか。

もっと対位法を知りたい方はこちらがおすすめ。

関連

今回はaudiobro LA SCORING STRINGSを使ってます。

◆【ソフト音源】audiobro LA SCORING STRINGS(LASS) レビュー【再掲】

被る内容も多いですが、前回はこちら

◆【DTM】歌もの(ボカロ曲)ストリングスアレンジの打ち込みが簡単に上手になる11のコツ

◆お洒落なミクうた。【初音ミク】恋風ふわりサクラ色【mirgliP&こおろぎ】アレンジしました。

◆mirgliPさんのブログ – 【初音ミク】恋風ふわりサクラ色【mirgliP&こおろぎ】の制作ウラばなし

◆【教則本】複数のメロディを同時に美しく鳴らす謎の技術の本 ウォルター・ピストン、長谷川 良夫 対位法レビュー

 
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  • フリーランスの作・編曲家。ドラマ、舞台、CM、Youtube、VRなどの映像やゲーム、アプリの音楽を作ったり、歌モノの編曲をしたり、ワインを飲んだりスプラトゥーンで遊んだりしてます。ファンタジーな音楽が好き。→詳しく

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