Q.フリーランスの音楽家として働く際に、やることの順番などがあれば教えてください
A.今すぐ仕事を探してみましょう
特に注意すべき、これだけはするなという点
これだけはするな、というのはそんなにないんですが、
公になったらマズいことはやっちゃダメですね。
違法ソフトを使ったりといった犯罪はもちろん、嘘や、匿名、鍵アカで罵倒といったことも。
一度そういったことが暴かれてしまうと、相当信用を落とすことになるし、回復も難しい。
有名になるほどアラを探す人も増えますので、隠すのも難しくなります。
あとは自虐をすること。心の中では自分の作品が全然ダメだなと思ってても、表立っては言わない。そんな人にはあまり頼みたくないし、今まで関わってくれた方に対しても失礼になるので。
上記の事をやっていても大丈夫なプロもいます。それくらい、絶対というものはないんですけどね。
やるべきこと、やることの順番
フリーランスにはすぐなれるんですよね。なので、たった今から「自分はフリーランスだ」という自覚をもって、スイッチを切り替えましょう。
最初からフリーランスをやるなら、仕事の中でやり方を学んでいくほかありません。
請け負いの仕事をやるのであれば、今から探してみるとよいです。
ココナラ、ランサーズ、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでキーワード登録をして、案件の情報のメールが来るようにする。
いくつかの案件を眺めていると、どういう仕事があるのか把握できますし、音楽をはじめたばかりでも、作業環境さえあればできそうなものが流れてくるはずです。
そういうものから手をつける。そして、そうやって仕事を覚えつつ、できることを拡張しながら、サイト内で信頼を積み上げる。
現代だとこのルートがなかなか手堅い気がします。
請け負いではなく、自分の音楽を売るアーティスト的な活動をするなら、とにかく曲を作り、なんらかの形で利益をあげる。としか言えませんが。
あと、まだ曲を作ったことがない、ということですが、すでに音楽を始めている人に比べて有利なことが一つあります。
それは、最短距離を計算してプロになれること。
最初から業務用に使うことを前提として機材に投資していけるし、活動もプロ前提でブランドを組み立てることができる。
白紙から組み立てられるのは意外と強い気がするんですよね。
ボカロPでフリーランスになるには
ボカロPでフリーランス、というのは難しそうで面白いですね。
基本的には自分の作品を売ったり、CMや映像作品とコラボするというアーティストスタイルになるでしょう。
代表的なところでいうときくおさん(@kikuo_sound )のような形。
しかし、アーティストスタイルは、個人の性格や資質もかなり影響するので、相当ギャンブル的です。
堅実にいくならクライアントから仕事を受注していくスタイルになると思うのですが、ボカロでそういった仕事はほとんどないといっていい。
僕も生歌をボカロに置き換えるという仕事はやったことがあるのですが、おそらくそういったものや調声の仕事がほとんどです。本数も少ないはずなので、それで生活できるかというと難しいはず。
なので、アーティストスタイル以外でボカロを使ってフリーランスで生き残るなら「新たなボカロの需要を掘り起こす」ということは絶対にクリアしなければいけない課題になります。
今までにない、商業的なボカロの使い方の提案をしていくことが求められる。
フリーランスにあまりこだわらなくていいかもしれませんが、自分で戦略を考えて実行し、それで利益が出たときの気持ちよさは、企業だとなかなか味わえないと思うので、フリーランスは楽しいです。
noteにもフリーランスが稼げるようになるまではどうしたらいいのか、ということを書いているので、よかったら参考にしてみてください。
■音楽家として「テイクオフ」を目指す人のためのメモ | こおろぎ
質問はこちらから
基本的にブログに掲載します。
これからボーカロイド曲の作曲をはじめ、音楽を仕事にしたいと思っています。
フリーランスとして音楽業界で働く際に、
・特に注意すべき、これだけはするなという点
・やるべきこと、やることの順番
などがあれば教えてください。