音作りの幅が広いタックピアノ、ホンキートンク音源『The Tack』のレビュー

ソフトウェア音源
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タックピアノ音源『The Tack』を買いました。

タックピアノとは、ホンキートンクとも呼ばれ、弦の調律をズラして厚みを出しているピアノです。ハンマー付近をあれこれしてタック(鋲、針)の音も付加されています。

ざっくり

・音作りの幅が広い
・安い

古いジャズの曲を作るときだったり、ピアノよりもコミカルな感じや、柔らかい感じ、泥臭い感じを出したい時に使うイメージ。

音作りの幅が広く、調整がしやすいのはかなり助かります。

そしてさすがwavesfactory。クオリティが高いのに安い。現在€19.95。

デモ

ホンキートンクはラグタイムから有名になったと言われています。

というわけで、ラグタイムを作ってみました。レコードっぽく。

バンドにしてみた。

ファンタジーな曲に使ってみたのがこちら。左チャンネルです。ピアノと違った雰囲気で置き換えが可能なので、こういった事も試せます。

ジングル。ポップな雰囲気も出せますね。

たまに他の楽器と混ざるとピッチが合ってないように聴こえる時があるので、ピッチがシビアな楽曲では気をつけたい。

パラメーター

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「Tack」で弦を弾く鋲や釘の音を増やせます。明るいアタックを足していくイメージ。ここが一番重要なパラメータです。混ぜる量が少なすぎると音が暗くなってしまうので気をつけたい。

「Release」はそのままだとリリースの音が長いので、アンサンブルに入れる時は短くしたほうがいいかも。

「Piano」はただの音量。「Stereo」で左右に広がります。

あとは見たまんまですね。エフェクトやダイナミックレンジ、ベロシティのカーブ。

Compで音を固くしたり、Chorusで厚みをだしたりもできて、音作りの幅が広いです。

この音源について

元サイトの説明には、ミセス・ミルズ(Mrs Mills)や、ビートルズ、アビーロードスタジオに関する事が書かれてるっぽいけどいまいちわかりません。解読班の方よろしくお願いします。

The Tack is a recreation of “Mrs Mills”, a tack piano from Abbey Road Studios with which The Beatles, Elliot Smith and many others recorded some of their tracks.

ミセス・ミルズはこの方。ホンキートンク奏者ですね。演奏は1:45~

日本だとこの方の情報が全くないんですよね。ビートルズと同じ時代みたいなんですが。

おしまい

実はこの音源わりと頻繁に使ってます。ピアノのバリエーション音色として優秀なので。

なかなかおすすめです。

リンク

購入はこちら。

■Tack piano | Wavesfactory