RME『ARC USB』レビュー。RMEインターフェイスをリモート・コントロールする

レビュー

以前から気になっていた

RMEのリモート・コントロール『ARC USB (Advanced Remote Control USB)』。中古で半額くらいだったので買ってしまいました。

すべてのTotalMix FX搭載RMEインターフェイスで使用できます。

ざっくり

・すぐ使える
・ホイールのトルクがちょうどいい
・スナップショット切り替え時にボリュームが0dBになる
・ツマミの位置でボリュームが把握できない
・大音量で鳴る事故が起こりそう

機能

・アウトプットのボリューム操作
・Mono
・Dim
・Speaker Bへの切り替え
・Talk Back
・スナップショットの切り替え 等

モニターコントローラーの基本機能はほぼ搭載されています。

導入

基本的に、USBポートに挿したらすぐ使えます。
専用ソフトもなく、設定はすべてTotalMix FX内で行います。

僕の場合、挿してすぐ動かなかったんですが、最新ドライバをインストールしたら動きました。

■ドライバ&ファームウェアダウンロード | Synhax Japan

デフォルトだと、右下のCONTROL ROOMにMain Out、Main Out B、Phonesを割り当てるとそれぞれ操作できるようになります。

ホイールで操作できるのは、ほぼアウトプットのみです。

なので、インプットのプリアンプのゲインを調節したい、などの用途には使えません。

ホイールのトルクがちょうどいい

中央の大きなホイールでボリューム等をコントロールします。

イメージよりもしっかり重く、所持しているモニターコントローラー、SPL 2Controlと同じくらいのトルク。

ゆるくノッチがあって、カタカタ、という感触があります。

ホイールは無限に回るタイプなので、パラメータと回っている位置が一致しません。

事故が怖い

現在、インターフェイスとスピーカーの間にモニターコントローラーSPL 2Controlを挟んでいるんですが、

2系統の入出力をもつモニターコントローラーSPL『Model 2861 2Control』レビュー

ARC USBだけでコントロールできれば、間に挟まっているモニターコントローラーを外して音質を上げられるな、という考えだったんですが、

・TotalMix FXのバグや不具合(今のところない)
・ARC USBでのスナップショット切り替え時にボリュームが0dBにリセットされる
・ホイールの位置でボリュームが把握できない

というのが気になって怖い。

何かの拍子にスナップショット切り替えボタンを押してしまったり、ホイールの位置で感覚的にどのくらいの音量が出そうなのかわからなかったり、

ミスしやすく、突発的な大音量が鳴るのでは、という不安がある。

モニターコントローラーの場合は、今の音量レベルが一目でわかるし、アナログなのでバグらない、という安心感があります。

写真

付属品はUSBケーブルのみ。

堅牢そうなつくりで、ボタン類が浅くてTalk Backなどが押しやすい。

裏。USBのみ。

右側面。フットスイッチ。

今後のつかいかた

結局、今のモニターコントローラーを外さない、という結論にしました。音質は確かに上がるんですが、こわい。アウトプットも足りなくなるし。

ARC USBはボリュームに使わず、トークバックやヘッドフォンのボリューム調整用として使ってみます。

コンパクトなので、どちらかというと、モバイル用途のほうが生きてくる製品なのかなと思いました。

ずっと気になっていたので、また一つスッキリしてしまった。

■ARC USB(Advanced Remote Control USB) | Rock On Line eStore