Windows、Mac用の画像編集ソフト『Movavi Photo Editor』をいただきました。
ざっくり
・SNS、ブログ用の写真向き
・起動が爆速
・ざっくりした部分と細かく調節できる部分のバランスがいい
・レタッチ、切り抜き、オブジェクトの削除が優秀
・ペンツールはない
・プロジェクト単位では保存できない
まず起動が早い。1、2秒くらいで立ち上がります。何よりも早いのはいいですね。
ツールは、画像編集ソフトでできそうなことは大体できるんですが、それに加えて、マジックエンハンスや自動選択などと、細かく調節できる部分のバランスがよく、操作が直感的で気持ちよく編集できる。
特にレタッチとオブジェクトの削除、切り抜きが優秀。
あと、大事なことですが、このソフトではレイヤーや加工の情報などは保存できません。PhotoshopでいうPSDファイルみたいなものがない。
一度編集して保存したら、そのプロジェクトは再度開いてやり直しができない。
なので、じっくり作るものより、ザクっと編集してすぐ投稿をする写真に向いています。
前回開いていたものだけは開けるので、途中で閉じたり、落ちても同じところから始められます。
また、書き出し時に「GPSデータを削除する」というチェックボックスがあるのが親切です。SNSで位置情報がつくのを防げる。
こういうのって、機能としてついていても、見えるところにないと気がつかないんですよね。
各機能を色々な写真で試してみました。
調節、トリミング、回転、サイズ変更
明るさやコントラスト、色温度、トリミング、回転、サイズ変更など、基本的な編集は大体できます。
加えてマジックエンハンスという自動調節機能がついてます。明るさやコントラストがパキっとなる感じ。
意外なことにペンツールはないですね。レタッチの機能で強引に描けないことはないですが。
画像を読み込んでから最初に、投稿するときのサイズに変更してから編集をすると処理時間が短くなります。
レタッチ
レタッチは顔周りに特化しています。
お化粧をするような感じでレタッチをしていくことになります。ツールがまさにそんな感じ。
それぞれ、ある程度自動でいい感じにしてくれたり、追い込めたりする。
わかりやすそうな写真が死にそうな顔しかなかったんですが、これで試します。
シミとかほくろとか、くっついてたまつげとかを消しました。
顔は死んだままですが、自然にきれいになってます。
オブジェクトの削除
写りこんでしまった余計なものを消す機能。
小さなゴミから大きな物体まで消せます。
この写真の右のほうにある手を消してみます。ペンで囲むだけ。
パッと見、違和感がなく消せました。すごい。
カロリーメイトに写りこんだ指で試す。
さすがに無理があった。ある程度規則性のあるテクスチャのほうがよいですね。
背景の変更
画像を自動選択して切り取り、別の背景に乗せることができます。
僕はこの機能が特に好き。このマウスでやってみます。
緑と赤のブラシでざっくりなぞると自動選択してくれる
さらに微調整をして、縁の処理をします。
プリセットで用意されている画像を読み込み、元の画像となじませる
ざっくりした機能と思いきや、微調整の方法が多く、丁寧に編集できてたのしい。
自動選択の精度も高く、編集なしでこの早さ。雑コラがものすごく早い。
トップの画像もこの機能を使って切り抜いたものです。
効果
フィルタやテクスチャなどの効果をかけられる。右側にプレビューが出るのがわかりやすい。
文字
縁取りや装飾もできます。
遊んでいたらよくわからないものができました。
画像を挿入
画像をレイヤーしたり、切り取ったり、装飾したりできます。
復元、ノイズ除去
白黒のみの機能です。カラー写真の場合は白黒になります。
祖父と祖母の写真(の下半分)で試してみました。
一旦ノイズ除去をしてから復元。
完璧ではないですが、白く削れている部分はなくなりました。レタッチで追い込めばもっときれいになるかも。
その他
ツールが入れ替えられるのが便利。人によって使うものが偏りますからね。
修正の前後を同時に表示させたり、元の画像を表示できるのも便利。
書き出し形式は、JPG、PNG、BMP、DPX、PBM、PCX、PGM、PPM、TGA、TIFF、XBMで書き出せます。
おわりに
軽くてサクサク編集できるので、触っていて気持ちがいいソフトだなと感じました。
7日間フル機能を使える無料体験版もあります。