自動作曲で著作権フリー無料BGMを簡単に作れるWebサービス『Amper Music』。映像用に使うとハマりそうです。
ざっくり
・すべて無料でmp3、WAVでダウンロード可能
・ソフトのインストールなしでWeb完結
・著作権フリーだが、非営利のみ
・最大5分
・楽器編成を細かく変更できる
・エンディングの長さを指定可能
・映像を読み込める
・元から入っている音声と合わせて音をつけることができる
・一つの映像に複数の曲をつけることができる
今はbeta版(2017年3月現在)なので、Pro機能も無料です。今後、プランが色々と追加されそう。
使い方
こちらにアクセス。
右上の「Access Beta」から、名前、メールアドレス、パスワードを入力してログイン。
チュートリアルに沿って進めていきます。スキップもできます。
「Simple」と「Pro」どちらのモードで作るか選びます。途中でSimpleからProにもできます。
スタイルは4種類。「クラシックロック」「モダンフォーク」「90’s ポップ」「シネマティック」
スタイルのあとはムードを選択。
秒数を設定。Simpleだと設定できないようですが。
数十秒待ちます。
できました
左のメニューからムード&スタイル楽器、テンポ、長さを変えられます。この楽器だけ変えたいなーと思った時も変更できるのが嬉しい。
変えたらそのつどレンダリングします。
気に入ったら右側のボタンからダウンロード。WAVかmp3かを選びます。
Proは、映像や音声と合わせることができたり
楽器を試聴しながら細かく指定することができます。
音質 | 雰囲気がいい
なかなかよいです。曲調によってはショボさをほとんど感じません。
楽曲の構造としては、単純な繰り返しが多いです。音の流れが美しくない部分はありますが、楽曲全体の雰囲気としてはとてもよいです。
特にシネマティック系がよいですね。こんな感じになります。
ロックはギターが雑に聴こえてきついかなという感じですが。
自由度 | 作曲に近いところまでいじることができる
楽器を抜き差しできるので、作曲に近いところまでいじることができます。
全く音楽が作れない人も、簡単に自分の好みに調整できるのがいいですね。
これを使ってイメージに近いテンプトラックを作って、正式なBGMを発注するのもアリだと思います。商業には使えないですしね。
その他
パラメータを変更するたびにレンダリングが必要になる。
使える範囲は以下。
”非独占的でロイヤルティフリーで個人的かつ非営利的なライセンスを付与し、複製、表示、頒布、変更する権利を有するものとします。 ”
現在の自動作曲の弱点
Amper Music以外を含む、現在の自動作曲の弱点
・メロディを前面に出したものを作れない
・キメを作れない
・音の流れが不自然なところがある
あたりですね。ふわっと、雰囲気を出すだけのものは得意です。
自動作曲されたものの上にリードトラックをのせる、ということはできそうです。
Jukedeckとの比較
同じようなWebサービスの「Jukedeck」と比較してみます。
無料で使える範囲のみで比較。
Amper Music | Jukedeck | |
営利 | 不可 | 可能(表示必須) |
フォーマット | WAV、mp3 | mp3 |
数 | 無限 | 月5曲 |
時間 | 5分 | 5分 |
テンポ | 大まかに変更 | BPM1刻みで変更 |
ジャンル | 4 | 10 |
映像 | 読み込める | 読み込める |
その他 | 楽器の変更が可能。 一つの映像に複数の |
楽曲の質は同じくらいですね。
おわりに
Jukedeckが登場したときは遠い世界の話だなと思ってたんですが、Amper Musicはより自由度が高く、作曲家が直接影響を受けそうなレベルになってきたなと感じました。
Amper Musicで音楽をいじる楽しさを覚えて、作曲を始める人もいるかもしれません。それも楽しみですね。