【音楽用語】ミックスとは。やり方や機材をざっくり説明。

公開日: : 最終更新日:2016/11/13 ゲーム、動画製作者向け

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【音楽用語】ミックスとは。やり方や機材をざっくり説明。 
制作

音楽用語の「ミックス」とは、

複数の音声ファイルを混ぜて1つの音声ファイルにすること

です。

バウンス、MIX、ミキシング、ミックス・ダウン、TD、トラック・ダウンとも言われます。ミックスで出来たファイルは2mix(ツーミックス)と呼ばれたりします。

ただ混ぜるだけでなく、バランスよく、音楽的に仕上げたほうが好ましい事は確かです。ミキシング・エンジニアという専門の職業もあります。

「歌ってみた」の場合

用意されたオケに歌を乗せる「歌ってみた」の場合、歌とオケ、2つの音声ファイルを混ぜます。

歌ってみたのオケは、歌以外の楽器の音がミックスされた状態です。

よく似たものに、既に調理されたレトルトカレーがあります。

ですので、オケをレトルトカレー、歌をご飯で解説していきます。

まず、元となる2つの音声ファイルを用意します。

Curry_1

レトルトなので具が小さいですね。かなしいです。混ぜます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これだとバランスが悪いですね。確実にご飯が余ってしまいます。緊急用のふりかけを切らしていると大変危険です。

歌ってみたのミックスも、歌とオケのバランスが悪いと聴きづらくなります。

カレー(オケ)の音量を上げましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ちょうど良いバランスになりました。ただ混ぜるだけでなく、美しさに気を配りたいです。

いただきます。

ミックスで使用する機材

DAW

現在はほとんどパソコンのソフトウェア、通称「DAW(ディーエーダブリュー)」を使います。ミックスだけでなく作曲や編曲、マスタリングでも使用します。

◆DAWの種類

レコーディングスタジオ標準のPro ToolsをはじめSONAR、Cubase、Logic、Digital Performer、Reaper、Ableton Live、ACID、FL Studio、Nuendo、Reason等。

プラグイン・エフェクト

プラグイン・エフェクトはDAW内部に追加し、音にエフェクトをかけるソフトウェアです。色々なメーカー、種類のものを追加できるので、よく破産する原因になります。

◆プラグインの種類

コンプレッサー(Compressor) 音量のばらつきを整える
リミッター(Limiter) ある一定の音量から音が大きくならないようにする
リバーブ(Reverb) 残響を付加する
コーラス(Chorus) 変調した音を重ねて広がりを出す
ディレイ(Delay) やまびこのように音を繰り返す
イコライザー(EQ) 特定の周波数を変化させる
ディストーション(Distotion) 歪みを加える
マキシマイザー(Maximizer) 音圧レベルを稼ぐ

等があります。

その他の機材として、テープや外部ミキサー、外部エフェクターを使う方もいますが、基本的にはお金持ちなので関わらないようにしましょう。

DAWの画面

トラックに並べられた複数のファイルを混ぜて1つのファイルにします。横軸が時間で、左から右へと流れます。各ファイルの中に見える黒いギザギザは音量の波形です。

mix

ミックスでやること

✓音量調整
✓音色調整
✓定位調整

ざっくりわけてこの3つです。この3つの作業を駆使して、各音のバランスをとっていきます。
基本的には、音量変化は大きすぎず一定に、周波数バランスはフラットになるようにしていくと聴きやすくなります。

音量調整

各ファイル毎のボリュームを変えたり、コンプレッサー、リミッターなど、音量を変化させるプラグインを使って音量のバランスをとります。

音色調整

イコライザー(EQ)などを使い各ファイルの周波数バランスを変化させる。また、歪みや残響を付加して音の雰囲気を変えます。

イコライザーの使い方として、例えば「スネアを太くしたいから低域を上げる」「ボーカルの超低域はいらないからカットする」のようにして音色を作っていきます。

定位調整

ステレオの左右のバランスです。定位のパラメーターをいじれば各ファイルを左右に振ることが出来ます。楽器同士が分離するようにしたり、音量が左右どちらかに偏らないようにしたりします。

M/S処理という曲をセンターとサイド成分に分解して処理する方法もあるのですが、めんどくさいので省きます。

音圧について

音圧高めを狙う場合以外はミックス段階で気にしません。整った聴きやすいミックスなら音量や周波数バランスも整っているので、マスタリングで通常のCDレベルまで音圧を上げる事は簡単です。

「ミックスで音圧が~」っていうフレーズを見たことがあるかもしれませんが、その場合、音圧を出すミックス、またはミックスと同時にマスタリング作業をしていると思われます。音圧とマスタリングについてはまたの機会に。

おわりに

いかがだったでしょうか。

エンジニア、ボカロP、音屋、DTMerと言われる人をフォローしてるとミックスに関しての見慣れない言葉を目にすると思います。今回はちょっとした用語解説も含めてみたので、何の事なのか少しは理解出来たはずです。たぶん。

– ミキシング | wikipedia

 
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Comment

  1. みみん より:

    初めまして。
    専門用語とかちんぷんかんぷんな初心者です。
    初心者にもわかりやすく且つおもしろく解説してくださっていてありがたいです。

    質問ですが、音色調整の項目で、「ファイルの周波数バランスを変化させる」と書いてありますが、「周波数バランスを変化させる」とはどういうことですか?周波数を変えることによって何がどう変わるのですか?

    お返事よろしくお願いしますm(_ _)m

    • kohrogi より:

      「ファイルの周波数バランスを変化させる」のは、低音や高音などを上げたり下げたりして目的の音色に変化させるということです。「スネアの音を太くしたいときは低音を上げる」「ボーカルの超低域はいらないからカット」のような。そうやってそれぞれの音色を作っていきます。本文に追記しておきますね。

  2. […] ミックスについてはここに詳しく書かれてます。 […]

  3. kohrogi より:

    ask.fmに質問があったのでここで。

    Q 

    失礼いたします。いつも拝見させてもらっています。 質問なんですが。

    1.ミックスの話です。パンの振り方はそれぞれどうなっていますか?
    2.リバーブ等のエコーの設定は?
    3.歌もののパンニングおすすめは? よろしくお願いします。

    A 

    1.キック、スネア、ハイハット、ベース、ボーカルはパンを中央にするのが基本です。その他はあまり決まってないです。

    極端な例ですが、宇多田ヒカル – Can You Keep A Secret?はベースが左右に揺れてたり、ということもありますので、、曲に合わせて自由な発想でやっていいと思います。

    振り過ぎると分離しすぎて気持ち悪いのでバランスですね。

    2.リバーブの設定は、FXトラックにエフェクトを立ち上げ、ウェットを100%にしてセンドリターンで調節するのが基本です。リバーブタイプはホールタイプが基本。

    作ってる曲と似たような曲を用意して、掛かり具合を真似してみるとうまくできるかなと思います。

    3.歌モノの場合、歌が中心なので、歌を邪魔しないように、歌と被って聴こえづらくなっている楽器を左右にズラします。

    また、ハモリも2本でちょっとずつそれぞれ左右にズラすといい感じです。

    いずれの場合も結局はバランスなので、色んな曲を聴いてみるのがいいですね。


  • フリーランスの作・編曲家。ドラマ、CM、Youtube、VRなどの映像やゲーム、アプリの音楽を作ったり、歌モノの編曲をしたり、ワインを飲んだりスプラトゥーンで遊んだりしてます。ファンタジーな音楽が好き。→詳しく

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