Q.MAとはなんですか?
A.映像作品における音の最終調整をする作業です
編集が終わった後の映像にナレーションやセリフ、効果音、音楽などを入れて、映像作品における音の最終調整をする作業です。
「ポストプロダクション(ポスプロ)」とも、アニメでは「ダビング」とも言われますね。
実写の場合、MAをやるまでは、映像には映像と同時に録音した音しかついてない状態のままです。
MAは、映像を映す画面とモニタースピーカーがあるスタジオで数時間かけて行います。
効果音や音楽は事前につけておき、修正するだけにしておくこともありますし、その時間中にナレーションを録ったり、ということも行われたりもします。
こういう部分は規模や作品などでやりかたが大きく違います。
作業をするスタジオ内には、実写では監督と、エンジニア、音響効果、選曲の役割の人がいます。アニメやゲームでは選曲、演出を兼ねる音響監督がいたりもします。
音楽家はいないことが多いです。出来上がった音楽に対してできることがほとんどないので。
MAでの役割や人数は映像の内容や性質でまちまちだったり、一人が複数担当していたりしますが、一応、一通り役割を解説します。
■監督
作品の監督。各作業の決定をする。任せるタイプの人はあまり口を出さなかったりもする。
■音響効果
映像に効果音をつける役割。「効果さん」「音効さん」ともいわれる。
指示された効果音を事前に用意し、MAでは監督の指示で差し替えたりする。
■選曲
どのタイミングでどの音楽をつけるのかを決める。演出、音楽の聴こえかたに大きく関わる。
■音響監督
アニメ、ゲーム等での声優のキャスティングやセリフの収録、音楽の選曲、演出などをする。
■エンジニア
監督などの指示で編集機材を実際に触る。レベルやノイズの管理をしたり、細かい部分のケア(整音)をする。
おわりに
映像作品の楽曲制作の場合、MAでどう扱われるのかを意識して制作をすることになります。
また、個人で動画編集をしている人は、動画編集ソフト内でMAをしているようなものですね。