Q.オーケストラの打ち込みはどのように効率化しているでしょうか
A.効率化は特別なことをしていませんが、制作時の試行回数が少ないはずです。
制作期間は、オリジナルの3分の曲で3、4日くらいでしょうか。30時間くらい。納期が迫っている「納期ブースト」が入ると、同じ品質でもっと早かったりします。
PDのクラシックの場合、MIDIデータは配布されているものを使っていて、音色の割り当てや調整で丸一日くらいです。このやり方はクラシックの勉強としてはあまり頭に入ってこないですが…
オリジナル曲の作り方の流れとしては、
・どういう曲を作るのか考える
・よさそうな音源を立ち上げ、MIDIキーボードで弾きながら音を探っていく
・リアルタイム録音をして直したり、ピアノロールに直接音を置いていく
・音色の調整やダイナミクスもいじりながらすすめて、ミックスも平行してやる
・完成
みたいな感じです。僕も色々な効率化は一応やっていますが、やり方自体は普通ですね。
おそらくは、頭に浮かんだサウンドを実際のサウンドに落とし込むのが早いのではないのかなと思います、試行回数が少ないのと、工程をショートカットしている。
鉛筆で絵を描くときにあまり消しゴムを使わない、少ない回数で線が決まる、のような。
または、下書きをせずに、いきなり色を置いて完成させていく、みたいな。そういうイメージです。
そこはやはり慣れが大きいのかなと。
あとは、純粋なオーケストラ編成での打ち込みの場合、ミックスでの加工はほとんどしません。ほぼダイナミクスの調整だけでバランスをとっていきます。そのほうがオーケストラらしいので。
たぶん、音そのものを打ち込む時間よりも、ベロシティ、エクスプレッション等のダイナミクスをいじっている時間のほうが長いです。
金管や弦は、一度アンサンブル音色で打ち込んでおいて、あとでパート分けしたりはしますね。
譜面入力(スコアエディター)で打ち込んでいる人は思いのほか多い印象なんですよね。自分がやりやすくて、早いほうでいいんじゃないでしょうか。
逆に、僕は音符が苦手なのでそれはできないんですが…
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基本的にブログに掲載します。
現在オーケストラ楽曲を作れるようになるため小谷野 謙一さんの「DTMでクラシック」という書籍や過去の巨匠のスコアを打ち込んで研究しています。
オーケストラ楽曲についての打ち込みソフトや手順、どのような効率化を図っているのか所要時間について教えていただけますでしょうか?
私の使用ソフトはsonarで、譜面入力画面を表示しmidiキーボードを使いステップ入力で打ち込んでいます。
効率化を図るためテンプレート作成、移調もしくは同じフレーズはコピペ、ショートカットキーの利用、音源ソフトの統一など心掛けています。
ミックスよりも打ち込みに時間がかかってしまいます。譜面に慣れ親しんでいるせいかピアノロール画面に少し抵抗があります。