作曲家のこおろぎです。
左手デバイスとして、Elgatoの『Stream Deck』を買ってみました。
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ボタンが32個のStream Deck XLです。足りないよりは余る方がいいと思って。
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ざっくり
・ボタンの固さは好みがあるかも
・設定の柔軟性、やりやすさが最高
・90度回転させて使うのは難しい
数日使ってみましたが、今のところ最高です。
とくにソフトウェア面。キーの移動も楽だし、マクロも組めるので、追いこめば追い込むほど答えてくれる。
ボタンは好みがあるかなと思います。普通のキーボードのような気持ちよさはないので、あまり連続しては使いたくないかも。
ここから時系列で見ていきます。
ハード面(サイズ、ボタンの固さ)
買うにあたって一番気になってたのは、ボタンの固さと大きさというハード面なので、
最初にそのハード面をチェックしていきます。
まず、サイズ感は手のひらと同じくらい。
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後ろが外れるかどうかというのも気になってたんですよね。簡単に外れました。
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外した状態で置くと、全くフラットではなくて奥にちょっと傾斜がついてます。10度くらい。
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今まで使っていたプログラマブルテンキーと比べると一回り大きい。そのぶん重さも増える感じ。キーのピッチは同じくらい。
比較するとこんな感じ。
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次はボタンの固さをチェック。
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固かったらどうしようかなと思ったんですけど、柔らかめで押しやすいです。
タッチの感じは好みが分かれるかもしれない。テンキーのほうが気持ちよさはあります。
素早く押すというのも問題ないかなと思います。むしろテンキーよりStream Deckの方がストロークが浅いので素早く押せるかもしれない。
PCに繋いでいきたいと思います。
USBのジャックは裏のここら辺にあります。
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プログラマブルテンキーがあった所に配置したんですけれども、置き換えても違和感なく作業ができそう。
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説明書を見ながら設定していきます。画像が多いので、パッと見でわかりやすいです。
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/c48cd20937c3e1dac6dc20709cf863db.jpg)
elgato.com/ja/gaming/downloads
から
Stream Deck XL アプリwindowsをダウンロード。
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/2944a64816d1166d1ccad5651ce8e30c.jpg)
インストールすると、Stream Deck本体と同期した画面がすぐ表示されました。
![](https://kohrogi.com/wp/wp-content/uploads/2021/02/1eb9d63d2e9ae7f47c5894ceccdbb156.jpg)
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決定とか、そういうボタンもなくすぐ登録されます。
割り当てがめちゃくちゃ簡単。既にこの時点で素晴らしいです。
特定のアプリケーションが前に来ると、自動的にショートカットが切り替わるようにもできます。
置く角度を90度変えて使いたいんですけれども、その場合の設定はないですね。
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アイコンは90度曲げて登録するしかないみたいです。
10度ほど角度がついているんですけど、触った感じはあまり気にならないです。
特定の文字を打つショートカットだと「ホットキー」というもので設定できるようです。
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クリックしてキーを押すとそれが割り当てられます。
というわけで今までプログラマブルテンキーに割り当てていたショートカットを全部割り当ててみたいと思います。
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ソフト内では傾きの設定はできないですが、iPadで90度傾けて描けばそのまま反映できるということに気が付きました。
iPadアプリの 「Procreate」でザクザクアイコンを描いて、反映させます。
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今までと全く同じ状態に設定できました。
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ここまで十数分。逆にプログラマブルテンキーにStream Deckの設定を移そうと思ったら10倍は時間がかかると思います。
悪くないタッチ
今までのショートカットキーを移植したところで、DAWでの使い心地を見ていきたいと思います。
とりあえず表示系を押してみる。
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不安定な感じがあるので、数値入力みたいな速いタッチや、連打するような入力には向かないかもしれません。
90度傾けて使うのは難しい
ここまで90度傾けて使っていたんですが、ディスプレイの表示が見にくい。
もともとこういう角度で使うようになってるので
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こういう角度にしちゃうとちょっとアイコンが見えにくい。
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あと、今Premiere Proのショートカットを割り当てているんですけれど、
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こういった既存のショートカットを買って割り当てるときに、付属の画像を横にするのがめちゃくちゃ大変です。
最初から横向きで使った方がいろいろと楽です。
おわりに
想像していたよりもパーフェクトでした。
ちょっと不安があったハード面もクリアして、ソフト面もものすごい。
今までプログラマブルテンキーで使っていた設定が数十分ぐらいで完全に移植できて、さらにどんどん上乗せして機能追加できる。
プログラマブルテンキーの十倍の値段がするくらいの事はあるなと思いました。
プログラマブルテンキーを解説する時に「忘れがちなショートカットを設定する」って書いたんですが、
プログラマブルテンキーは一つのソフトにしか使えないのに対して、Stream Deckは「あまり使わないソフトのショートカットをすぐ思い出して使える」
というふうに、DAW以外でも使えるのがすごくいいなと思いました。
僕だったらRXとかPremiere Proなど、そこまで使わないソフトのショートカットを設定しておきたいと思います。
足りないよりも余る方がいいなと思って32個を購入したんですが、威力を実感するだけなら少ないキーでも十分だと思います。
ではまた。