『音楽制作データの管理方法を教えます!』という動画を公開しました。
その台本を加筆、修正したものです。
音楽プロジェクトのデータの保管と扱い方
今日は音楽プロジェクトのデータの保管と扱い方についてお話ししたいと思います 。
データ保管のしかたって、データの重さとか、やってる年月の長さとかで人によって全然違うとは思うんですけど、
とりあえず僕がやっていることをお話しします。
僕の音楽用のパソコンのストレージはこんな感じです
・Cドライブ 250GB SSD OSやプログラム、一時ファイル
・Gドライブ 1TB SSD Native Instrumentsのサンプル
・Hドライブ 2TB SSD その他のメーカーのサンプル
・Iドライブ 2TB SSD プロジェクトデータや成果物
・外部 NAS 4TB×2 HDD バックアップ
ちなみにwindows 10です。
大きな考え方としては、役割ごとにストレージをわけるようにしてます。
また、今のパソコンが壊れても新しいパソコンに乗り換えたらすぐ作業ができるようにしてあります。
プロジェクトデータを保管してあるIドライブだけドロップボックスと同期してあります。
ドロップボックスというのは、オンラインストレージサービスです。
ローカルのPCのデータを自動的にインターネットのクラウドに保管してくれます。
ファイルは常に最新のものに上書きされていく、という感じです。
ドロップボックスを使うことによって、何もしなくても最新のデータがクラウドにバックアップされていくという状況なので、精神的に安心感があります。
作業中にストレージが壊れちゃったっていう時でも直近のデータがWebのほうからダウンロードできて、わりとすぐ作業再開できます。
あと、有料版なら1ヵ月データの履歴が残ります。
作業ファイルを間違って上書き保存してしまったとか、バグって開けなくなっちゃった、という場合でも過去のプロジェクトファイルを復元できます。
やっぱり一番最新のプロジェクトが一番大事なので、そのバックアップがあるっていうのは安心ですよね。
んで、そのDropboxの同期の容量を超えたり、ストレージの容量そのものを超えそうだったりして、データが多くなってきたら、そのデータを外部のNASに転送します。
NASっていうのはLANケーブルで接続するハードディスクです。
僕はSynology DiskStation DS218j っていうのを使ってます。
その機能の1つとして、2つのハードディスクをミラーして同じ内容を書き込める、っていうのがあります。
これを使うことでバックアップしたデータを二重にして保管してます。ハードディスクが2つなので、設定はRaid1だったと思います。
NASって、長時間動かしててもいいんですけど、稼働時間を最小にしたほうがいいかなと思って、僕は保存する時しか動かさないです。
置き場所も別の部屋にしてます。
それで、一応片方の部屋が災害や事故で水浸しとかになっても大丈夫なようにはしてあります。
NASの欠点としては結構転送時間が遅くて一気にバックアップしたいなっていう時ちょっときついですね 。
これうまい転送の仕方知ってる人教えてください。
で、 そんな感じで、音楽データに関しては常に、二重以上データがある状態になってます。
パソコン本体に入ってる時はDropboxとデータが二重になってて、NASもミラーされて二重になってるていう感じです。
さらに、NASがいっぱいになったらディスクを静電気防止袋の中に入れて保管してます。
てデータを取り出すときはHDDドッキングステーションというものに挿してパソコンに繋ぐという感じですね。
音楽データ以外について
写真はNASに加えて、厳選したものがGoogleフォトにも入れてあります。
あとテキストに関しては 基本的にGoogleドライブにまとめてあります。全ての文章はGoogleドキュメントか、Google Keepに書くようにしてます。
前はEvernoteを使ってたんですけど、サービスがめちゃくちゃ重くて使いづらいいくなっちゃってから使わなくなりました。
インストゥルメンツのライブラリに関しては、最悪ハードディスクが壊れてもメーカーからまたダウンロードすればいいかなということで、それはバックアップは取ってません。
細かいファイル管理について
まずはファイルのゴミについて。
一時的にいろいろダウンロードしたりとかして、ファイルがたまってくるじゃないですか。
それはあまり細かく削除しないで、ざっくり月ごとのフォルダを作ってそれに全部まとめて入れてバックアップしてます。
いるものといらないものを選別するっていう作業の時間がもったいないなと思ってて。
ただ、拡張子で検索して消すことはやってますね。
特に.Zipは、解凍したファイルがどこかにもう一つあるし、データサイズが大きい場合があるので、一律で消しちゃいます。
プログラムをインストールするときに使う.exeもいらないのが多いかな。
最新版を含めて大体全部のバージョンがネットにあるから、自分のバックアップからとってくるっていうことはほぼないので。
あとは .DS_Storeっていう、Macからデータをもらったときに出るゴミみたいなものがあるんですけど、それは完全にいらないので、パソコン全体で検索して全部消してますね。
それがあるだけで普段の検索のノイズになるので。
そうやってファイルの拡張子で程度いらないものが絞られるので、それだけは消してますね。
あとデータの名前はちゃんと書く、っていうことも大事です。
僕は探し物をしてる時間が人生で一番嫌いなんですよ 。完全に無駄じゃないですか。
あと、データが見つからないっていうのは、データが壊れたのと一緒なので。
データの名前を面倒くさがらないでちゃんと書く、ってのが後からすごく効いてきます。
あとはDAWの録音ファイル。
DAWで「使ってないファイルを削除」(StudioOne)っていう機能があるので、
曲を作り終わった後に一回使ってないファイルを削除で綺麗にしといた方がいいんですけど、僕はそれ結構忘れちゃいますね。
動画とかに比べたら音楽はファイルのサイズは大きくないので、微々たるものかなとは思うんですけど。
今のところそういうふうにファイルの管理をしてます
おわりに
データ管理に一番大事なのはバランスかなとは思いますね。
大容量のハードディスクを買いすぎても、全然使わないうちにどんどん安くなってきちゃうとか、ハードディスクが大容量過ぎると、一つ壊れただけですごい量のデータがなくなっちゃう、っていうのもあるし。
どのくらい小分けにするかっていうのも悩ましいですよね。
「Dropboxで何十TBも契約してて、そこに全部ブチ込んでるよ」っていう人もいるんですけど、それは楽ですけど、そうするとランニングコストがめちゃくちゃかかるし。
そういう、長期でみてどうなのか、っていうのも考えないといけないですしね。
というわけで僕はこんな感じです。
そんな感じで、みなさんにもすこしは参考になればいいかなとは思います。
一緒に悩んでいきましょう。
ではまた 。