スーパーマリオ64の無限音階の映像がツイッターで流れてきて懐かしい気持ちになりましたが、同時に、
VR空間内で、自分のまわりをぐるっと一周するVR無限音階楽器を作れるんじゃないか、と思って作ってみました。
VRで無限音階楽器を作ってみた。ぐるっと一周してもオクターブが上下しない。無限に音階が上がり続けるということができる。 pic.twitter.com/HGZSCEVzaJ
— こおろぎ🐜 (@Kohrogi34) October 14, 2018
無限音階とは
無限に音が上昇(あるいは下降)するように聞こえる音の錯覚。
VR無限音階楽器の作り方
せっかくなので作り方をメモしてみます。
楽器を作ってみた、と書いちゃいましたが、実際にはUnityで鳴らす技術がないのでDAWで後付けしています。
Unityでデザインする
まず、ゲームエンジン「Unity」でSphereを12個ぐるっと配置。
色がついていたほうが映像的に一周したことがわかりやすいな、と思い、12色の色相環を参考に色を付けました。
それぞれの音程のサウンドを作る
DAWを使って、無限音階を構成する音を作ります。
3オクターブの音が混ざった音色で、音階ごとに上下のオクターブの音量が違います。
・高音パート → 音階が上がるとともにだんだん音量が下がる
・中音パート → 一定の音量
・低音パート → 音階が上がるとともにだんだん音量が上がる
画像のような感じ。つなぎ目は念のためオクターブを足しておく
これでループ再生させて、つなぎ目が不自然にならないようにベロシティ等を調節する。
楽器を選ぶ
3オクターブが音色の変化なしに演奏ができる音色にする。シンセやピアノなど。
今回は木琴にしました。
無限音階はシンセで鳴らされることが多いので、反発してナチュラルな楽器にしてみた。
あと、タイミングにヒューマナイズを入れて音色にばらつきを出し、音階に耳が行き過ぎないように、また、音楽的に鳴るようにしています。
各音をオーディオファイルにしてサンプラーに読み込む
12の音程をそれぞれオーディオファイルにします。
そしてサンプラーに読み込む。
Studio One付属のSample One XTにマッピング。1音階に1音づつ。
映像に合わせて鳴らす
Unity+HMDで叩いている映像を録画し、それに合わせて音をつける。
最後に映像編集ソフトで音を合わせて書き出してとりあえず完成。
無限音階楽器考察
オクターブの概念がないので、1オクターブの鍵盤数だけで広い音域のメロディを演奏できる。
欠点は跳躍するメロディが演奏しにくいこと。鍵盤数を2倍の24個にすれば少しは楽になると思う。
あとHMDのコードがめちゃくちゃ絡まる
おわりに
Unityとプログラムの習得が進まないので、
今回のように稚拙でも、アイデアだけサクサクと出していきたいと思ってます。コンセプトデザインみたいな感じで。