ヘッドセットマイクSHURE『WH20XLR 』レビュー。まるで孫悟空。

VR

Windows MRで3DのバーチャルYoutuberをやるためにヘッドセットマイク、SHURE(シュアー)の『WH20XLR』を導入しました。XLR端子の業務用マイクです。

評価★★★☆☆

・低域がすくないが声の拾い方がきれい
・SNがよい
・つくりがシンプルで頑丈そう
・頭の締め付けがきつい
・入力レベルが低め
・XLR端子

音質:低域がすくないが声の拾い方がきれいで、SNがよい

音質を他のマイクと比較してみました。何も加工していない状態です。

■SHURE『WH20XLR』(ヘッドセット)

ダイナミックマイク。低域がなくレンジが狭いが、ノーEQでも周波数バランスがよく聴こえ、声のニュアンスの拾いかたがきれいです。また比べた中で一番「サー」というノイズが少ない(SNがよい)。

■KINGTOP『K11』(ゲーミングヘッドセット)

ヘッドフォンと一体化したマイク。レンジ感はWH20とあまり変わらないが、歪み気味で声のニュアンスの拾い方もよくないです。「サー」というノイズが多い。値段は安い。

■MXL『V67G-HE』(コンデンサーマイク)

ヘッドセットではない、通常のマイク。

HMDをつけた状態で声を収録するという状況を想定して、手が届かないくらいの遠さになっています。マイクに体が当たると壊れちゃうので。

サウンドはクリアですが、遠いぶんノイズが多かったり、部屋鳴り、環境音が入ったりしていますね。

WH20はやはり業務用のものだけあって、音質はゲーミングヘッドセットよりもかなりよいです。とくにSNがよくてびっくりしました。

それぞれのマイクで収録したものをだいたい同じ音量にしてみてみたらこんな波形になります。

■SHURE『WH20XLR』(ヘッドセット)
■MXL『V67G-HE』(コンデンサーマイク)
■KINGTOP『K11』(ゲーミングヘッドセット)

の順で並んでいます。言葉の間(中央のオレンジの線で囲っている部分)でノイズの多さがわかります。WH20のノイズは圧倒的に少ない。

ただ、単純な音質だけを聴くとちょっと寂しい。レンジ感自体がないので、EQでもなんとかならなそうな感じはあります。

低域がないので、特に男性は寂しく感じるかなと思います。

壊れやすく高価ですが、ヘッドセットのコンデンサーマイクを使ってみるのもよいかもしれません。

瀬戸弘司さんの動画ではコンデンサーマイクである、AKGの「C520」との比較がされています。

入力レベルが低め

少し入力レベルが低いような気がするので、プリアンプやミキサーなど、ハード側でゲインを稼げるようなものを用意しておいたほうがいいかもしれません。
(インピーダンスは普通のダイナミックマイクと変わらないので気のせいかもしれません)

僕はこちらのオーディオインターフェイス兼ミキサーをおすすめしています。

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つくりがシンプルで頑丈そう

頭の部分は針金1本で作られていたりと、つくりがシンプルなので、わりと雑な取り回しをしてもなかなか壊れなさそう。

頭の締め付けがきつい

作りがシンプルなぶん、調整が効きづらい。

特に耳にかける部分が頭を締め付けてくるので、つけている間は、西遊記の孫悟空になった気分です。

手で曲げたらすこし楽になりました。細かくは調整が効かないので、複数人で共有しないほうがいいかもしれないですね。

マイクがついている部分はある程度柔らかいので、口との距離や位置は調節がききます。

その他

付属品は、クリップと、ウインドスクリーン2つ。

端子はXLR。特にヘッドセットマイクは端子の種類が多いので、間違えないようにしたいです。

ケーブルは1m程度。端子についているクリップを体につける感じになります。完全にワイヤレスを想定している長さ。

可動部はここだけ。

おわりに

ヘッドセットマイクってPA方面の機材なので、全く知識がないんですよね。使い方も研究していきたいと思います。

特にHMDと一緒につけるとガサガサいうので、そこの解消法を考えたい。

■SHURE WH20XLR | サウンドハウス

使い方も書いてみました。

バーチャルYoutuberのヘッドセットマイクの使い方とかノイズ対策とかのまとめ