「日常系アニメ劇伴の音素材」の販売をはじめたんですが、そのパッケージのイラストを描いていただいています。
相場感がわからないのですが、おそらく安いだろうな、という値段でイラストレーターさんに頼んでいます。
クリエイターに安く頼むことは良くない、と思っています。しかし、予算というものがある。特に今回はイラストがそこまで重要ではない商品です。
ですので、安く頼むなりの工夫を最大限しました。今回はそのために僕がやったことを書いていきます。
・その値段でやってもいいという人を選ぶ
・理想の絵柄に近い人を選ぶ
・こちらで考えられる部分は考える
・イメージをわかりやすく伝える
・リテイクはしない
・同じ人に頼む
基本的には、イラストレーターさんが考えたり手を動かしたりする時間をなるべく削る、というのを考えています。
その値段でやってもいいという人を選ぶ
元々高い金額設定をしている方に頼むのではなく、内容を公開して、その値段でやってもいいよ、という方を募集する。
今回はイラストに強いクラウドソーシングサイト「skillots」を利用しました。
理想の絵柄に近い人を選ぶ
理想の絵柄に近い人を選ぶ、というのは当たり前に感じると思いますが、僕のところにくる依頼は、いつも作らないような音楽が多いです。(気にしていませんが!)
意外と、その人に何ができるのか、という部分を見ている人は少ない気がします。
いつもやっているもの以外を作ると負荷がかかるので、いつもの感じで描けるような方を選びました。
こちらで考えられる部分は全部考える
シチュエーション、構図、背景、表情、色、フォーマットを指定し、イメージに近いイラストも探して渡しています。
構図などを考えてもらう時間や、スキルにも料金は発生するべきだと思っています。その部分をこちらで考えたり、手間をかけたりすることにより、イラストレーターさんへの負担を減らそうという狙いです。
背景も小物を描かないようにしてもらったりと、制作時間を減らせるようにしています。
納品フォーマットもきちんと指定する。とにかく少しでも考える時間を減らします。
また、絵柄を指定しすぎる、というような、細かく指示しすぎて逆に負担がかかってしまう、ということも避けるようにしました。
こちらで考えたぶん、手を動かすだけになってしまうので、クリエイティブな仕事とは言えなくなってしまい申し訳ない感じもするのですが。
自由に描いてもらう、というのは一見楽なように感じますが、そのぶん考える時間やエネルギーを消費するため、クリエイターに負荷がかかると思っています。
リテイクはしない
作業時間が増えるため、リテイクはなるべくしないことにしました。
そのためには、最初の段階でイメージをしっかり伝え、出てくるものがブレないようにすることが大事だと考えます。
そして、信じて任せる。
もし、直しがあった場合にも、早い段階で、わかりやすく伝える。
同じ人に頼む
最初は金額の問題があったので、募集をしましたが、2回目からは同じ人にお願いすることにしました。シリーズものなので、絵柄を統一したい、ということもありますが。
同じ人にお願いすることによって、2回目以降も、僕がどんなものを求めているのかがわかりやすく、時間がかからず仕事がしやすいのではないかなと思います。
その他
・適度な納期の長さにする。短すぎても大変だし、長すぎて長期間意識をさせ続けるのは負担がかかる。
・権利をゆるくする。今回はイラストレーターさんが自由に使えるようにしてあります。
おわりに
イラストレーターさんに安い料金で頼む時の工夫を書きましたが、僕が安く頼まれるときにされるとうれしいことをそのままやっている感じなんですよね。
今回のエントリはこちらの一方的な考えなので、どこかで相手に負担がかかっているかもしれません。
イラストレーターさんが見たら怒られるエントリを書いてしまったかもしれませんが、ご意見があればいただけると参考になります。
僕とイラストレーターElizaさんのやりとりはskillotsのほうでも公開されています。
■日常系アニメ音楽の音素材商品のジャケット | skillots
skillotsにはイラスト制作の相場についてのエントリがあり、参考になります。