クリエイターに正規より安い金額で依頼するコツは「お願い」ではなく「交渉」をすること

公開日: : ゲーム、動画製作者向け

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クリエイターに正規より安い金額で依頼するコツは「お願い」ではなく「交渉」をすること

外注にかける予算がない場合というのはどうしてもあると思います。その仕事を頼みたいクリエイターの正規の料金よりも安い金額でやってもらいたいという。

その場合、口調だけ丁寧にしてお願いしても、内容に折り合いがつかなければクリエイターは断ります。

安くしてもらうというのは「お願い」ではなく「交渉」と考えましょう。ですから、そのための材料を用意することが大事です。

安くしてもらっているにも関わらず、クリエイターに「あの人が振ってくれる仕事は気分がいいし楽だしお金になる」と思わせることができるか。というのがポイントです。

それができれば毎回引き受けてくれるはず。何の材料もなくただ「安くしてくれ」だと、1回目はなんとかいけても、今後は関わりたくないと思われます。

ざっくり

・クリエイター側の手間を省く
・クリエイターの権利を大きくする
・そのクリエイターがやったことのない分野の依頼をする

依頼する前も大事ですが、依頼途中の対応も今後のためには重要です。

クリエイター側の手間を省く

クリエイター側の作業時間や考える時間を減らすような提案をしてみましょう。

「正規だとここまでやってもらうけど、今回は省いてよい」みたいなことや、自分側でできる作業をやっておくなど。

例えば、ミックスだとピッチやタイミングを直しておく、ノイズを除去しておく、など。

映像やゲームの音楽作成だったら、無料BGMサイトやAmpermusicなどの自動作曲サービスを利用したり、自分でたたき台を作る、など、テンプトラックやリファレンスなどの具体的なイメージを用意して、クリエイターが考える時間を減らす、など。

そして、できるだけ資料を用意し、方向性ややりたいことをがっちり提示したうえで口を出さず、リテイク数を減らす。

 
 
経験上、なぜか安い金額で頼んでくる人ほど資料が少なく、リテイクも多い傾向にあります。

これは「安い金額だからざっくり作ってもらえばいい、だから資料も適当でいい」という意識があるのかなと考えています。

しかし、資料が少ないほど方向性が定まらないのでクリエイターの考える時間は増えるし、クライアントのイメージも案外固まっているので、想像と違う場合に口を出さざるをえず、結果リテイクも増えてしまう。

「クライアントの中にはイメージがあるのにクリエイターにはゴールが見えない」という、考える部分が多いのに裁量がない仕事というのがクリエイターにとって一番きつい。
 
頼む前に、自分の中にあるイメージを具体的にして、資料を作っておく。これは、金額に関わらず重要です。

 
 
イメージしたものをきちんと伝えたあとは、いかに口を出さないか。

やはり、人間同士のやりとりですから「思ってたものと違うな」ということは大なり小なりあります。

そのプロジェクトにおいて重要な要素ではない、自分の好みで済む部分には口を出さないようにしましょう。

クリエイターの権利を大きくする


クライアント側の権利を小さく、クリエイター側の権利を大きく提案してみましょう。

例えば、BGMだと、

・特定の作品に独占的に使用する権利だけクライアント側。リスニング目的の販売、投稿はOK
・独占をしない。リスニング目的の販売、投稿はもちろん、音素材マーケットプレイスに登録したりして、他の作品に使用されることもOK

など。

逆に「買い取りですべてこちらが管理します。クレジットも出ません」というのは、クリエイター側は制作したものを資産として活用できないので、金額を高くしたいと思っています。

そのクリエイターがやったことのない分野の依頼をする

これはちょっと裏技的なんですが、

いつもやっている分野、例えば僕の場合、編曲やゲーム音楽、映像の音楽は作業時間が読めるので値段がきっちり決まっていますが、

手を出したことのない分野は作業時間が読めないし、相場もわからないし、質の高いものを作れるかわからないし、勉強代も含めて、安い金額で引き受けることはかなりあります。

新しい分野のことができると金額が低くても満足度は結構高いんですよね。

おわりに

丁寧に、熱心にお願いすればいけると思って電話で頼もうとする人もいますが、それは安い上にクリエイターの時間をさらに奪ってしまうという最悪の方法です。

僕はわりとそういうのに弱かったりもするんですが、頑張って断ってます。

たまにギャラが高く、資料も豊富で裁量が大きく、権利も大きいという無敵の案件もありますが。

金額が高いからといってすぐ諦めず、材料や条件を提案して交渉してみてはいかがでしょうか。クリエイター側も、きちんと交渉された仕事は安くなっても満足度は高いです。

 
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  • フリーランスの作・編曲家。ドラマ、舞台、CM、Youtube、VRなどの映像やゲーム、アプリの音楽を作ったり、歌モノの編曲をしたり、ワインを飲んだりスプラトゥーンで遊んだりしてます。ファンタジーな音楽が好き。→詳しく

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