和風・YOSAKOI楽曲制作向けの威勢の良い掛け声音源『JP Traditional Call 』レビュー

ソフトウェア音源

フリーBGMサイトDOVA-SYNDOROMEと作曲家もっぴーさうんどさん(@moppysound )共同開発の和風・YOSAKOI楽曲制作向けの掛け声 音源『JP Traditional Call 』のレビュー。

KONTAKT版、WAV版があります。

ざっくり

・お祭り感のある威勢の良い掛け声
・サンプルが多い
・リバーブがデフォルトでオフになっていたりと、制作で使いやすいようにしてある
・数値を直接入力できない

まず、 総サンプル158と、サンプル数が多いです。

掛け声は和楽器音源におまけとしてついているものしかなかったので、数が少なかったんですよね。

速いテンポや熱い楽曲に合うようなものばかりです。

音もよいです。すっきりと整った音で、なおかつ機械的になっていない。

一部のフレーズで発音の遅延はありますが、「しゃくり」等の発声ニュアンスを残すためらしいです。波形の最初のほうを切りすぎると、機械的になっちゃうんですよね。内容を重視したよい判断だと思います。

そして使いやすい。

オーディオストックに500近く曲を登録しているもっぴーさんなだけあって、作曲家目線の使い勝手というのがよく考慮されています。

白鍵盤だけに音がアサインされていたり、テンポに追従したり。

デフォルトでリバーブがオフになっているのもうれしい。

必ずDAWのほうでリバーブをつけるのに、なぜかリバーブがついている音源が多く、いちいちオフにしないといけないんですよね。

あと、Voice Colorという機能が面白い。

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同じフレーズに4人×3グループが割り当てられていて、バランスを変えることで人数感を調整できます。

数字が直接入力できないのは若干不便かなと思いました。

公式デモ

もっぴーさうんどさんからのお誘いで、公式デモを制作させていただきました。

デモということで、加工しすぎるのは避けましたが、ちょこちょこ加工したりとかディレイとかかけたりはしています。エフェクトの乗りはよいです。

冒頭はiZotopeの「VocalSynth」で加工した音を少し重ねて厚みを出しています。

0:40~の「それそれそれそれ」は、ちょっとずつピッチを上げることで、同じ音を繰り返しながら盛り上げています。

内容としては、「ロボットが自動運転をする人力車のコンセプトムービー」を想定した曲。

0:00~様々な角度でのカット。1小節ごとに角度が切り替わります。
0:25~ 詳細の説明がテロップで入ります。細かいリズムで、グッと集中するイメージ。
0:40~ 実際に走るシーン。疾走感、ロボットの重量感を出しています。

最近、なんとなくて曲を作れなくて、どういう内容の、どういう映像なのかを考えると作りやすいんですよね。

リンク

KONTAKT版と WAV版がありますが、KONTAKT PLAYERではデモ動作となり、使用に時間制限があるようです。

■ JP Traditional Call KONTAKT版 製品ページ
■ JP Traditional Call WAV版 製品ページ