choro VS こおろぎ アレンジ対決。結果と過程の記事まとめ

公開日: : 最終更新日:2016/05/01 こおろぎの活動 , , , ,

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choro VS こおろぎ アレンジ対決。結果と過程の記事まとめchorovsKohrogi2

Jeeptaギタリストのchoroさんと僕、こおろぎでアレンジ対決するという企画。今回はその結果と過程の記事まとめです。

原曲はこちら。「作曲について語るマモルさん」こと、「はと」さんの楽曲『HM』

そして完成したアレンジ!

こおろぎ

choro

いかがでしょうか。choroさんはギターを全面に出したシンプルなバンドアレンジ、僕は色んなジャンルをごちゃまぜにしたアレンジで、対極のサウンドになっていますね。

そういやはとさんから、「HMって『ほっともっと(Hotto Motto)』の略ですが、曲名を変えても構いません」といった事を言われてたのですが、結局紛らわしくなるということもあって変えませんでした。

なので、曲名は曲調に似合わず「HottoMotto」の頭文字というシュールなものになっております。

制作過程記事まとめ

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制作過程をすべてchoroideamusic.comのほうで掲載してきたわけですが、今回は僕のブログでまとめと振り返りをやっていきます。

各記事で重要そうな文章を書き出してみます。音は直接記事に飛んで聴いてください。仕様です。すんません。

僕の記事に対応した感じでchoroさんが書いてくれているので、わりと平行して進んでいる感じですね。


 
■「choro VS こおろぎ」のアレンジ対決をするので両アレンジで歌ってくれるシンガーソングライターさんを募集します。7/14〆。

まずは募集記事。7/14〆だったんですね。

1_one
■こおろぎ 1日目- 「仮のリズム、ピアノでの和音付けまで」

歌詞を見ながらボーカルをループ再生して頭に叩き込む。曲を深く理解しアレンジの方向性を固めていく。

僕は割と何でも出来るので、最初にイメージをしっかりと固めておかないと大体失敗する。あと、固めておくとアレンジを「引き返す」事が少なくなるので結果早く完成する。

コードが確定している所からちょっとずつつけていく。クロスワードパズルみたいな感じで。

最終的には、最初につけたサビ前のコードは凝った割には使ってないんですよね。


 
 
■choro 1日目- 「本日は、ひたすら聴くだけの作業」

歌詞についてですが、僕はアレンジの段階では歌詞を見ないことにしています。

歌を、音楽的に捉えるためです。

ボーカリストの声色、表情、歌い回しを感覚的に捉えて、表現したい世界観を探ります。

料理に例えるなら、今、素材が並んでいる状態。
包丁を入れてしまうと、もう多くの可能性が消えてしまうんですよね。

1日目は2人とも共通するのが、イメージが固まるまで手をつけないという所。

choroさんが”包丁を入れてしまうと、もう多くの可能性が消えてしまう”と書いているように、1度手を付けるとそのイメージが付いちゃって変えるのが難しいんですよね。

対極なのが、僕は歌詞を重視するんですが、choroさんは全く歌詞を見ないという所。

2_two
■こおろぎ 2日目-「仮のベースとA、Bメロを考える」

サビに仮のベースを入れます。スティングレイのフレットレスを使用。

使いそうな楽器を読み込みまくる。チェレスタ。チューブラーベル、ストリングス各種奏法、Omnisphere、木管、グロッケン、シロフォン。民族楽器っぽいのもいれたいのでEthnoも立ち上げる。


 
■ choro2日目-「曲に必要なアクセントを導き出す」

いきなり色々入れてしまうと、こんがらがってしまうので、このくらいシンプルにすると頭でバスドラやスネアが鳴ってくれたり、ハイハットも欲しいところ欲しくないところ見えてきます。

アレンジに関して言ってしまえば、アカペラの段階でAメロ、Bメロ、サビがはっきりわかる曲は、正直余計なことしないほうがかっこ良かったりするんですよね。

2日目も対極ですね。choroさんはシンプルな所からだけど、僕の場合はまず使いそうなものを全部手元に出しておく。

3_three
■「1コーラス目サビのざっくりアレンジ」 -こおろぎ 3日目- 「choro VS こおろぎ アレンジ対決!」

空間を埋める音が欲しいな。ギターみたいなエグいシンセを入れよう。

コードトーンを調整。音がメロディの上にならずに、壁になるようにするのがコツ。

ボーカルの裏にストリングスも入れてみようかな。もちろん得意分野ではあるんだけど、べっ、別に、入れなくていい時は入れないんだからねっ!

コーラスつけたいな。といわけで元のボーカルをメロダインで加工してコーラスのメロディラインを作ってみよう。

調子に乗ってホルンも入れちゃおうかな。ストリングスのラインを補強する感じ。

ここまで、そこまでは悩んでないというか、悩みそうな所は後回しにしてるんですよね。サクサク作っていって形が見えて来た方がテンション上がるので、最初のうちはそういう所に手をつけません。

3日目。作れる所からざくざく作ってます。ツンデレ属性も発動してしまったぞ。


  
■ choro3日目- 「曲に必要なリズムを導き出す」

こおろぎさんの3日目のブログで「シンセで壁を作る」というのがありましたが、僕もこれは意識するところです。

メロディの全てが上に来るようにという考え方ではないですが、コード楽器は、メロディと音の高さが被りやすいので、コードの音と重複がないか、メロディがコードトーンの何度の音に当たるのかを意識します。

「リズムA(ドラム)+リズムB(ベース)からリズムC(ピアノ)を生む」作業です。

僕のアレンジの基本は、
リズム>メロディ>ハーモニー
なので、今回はこの基本形で進めさせてもらってます。

思いついた範囲で、音程をつけてますが、正直音の振り分けは後回しでいいんです。出来たリズムに、色んな音色や音程をはめていくって感じですね。

やばい、ピアノのくだりどうなっているのかわからない…w面白い作り方ですね。

4_four
■ こおろぎ4日目- 「全体の構成を練る – 大サビと間奏」

前回、1コーラスがざっくりと出来た所で、今回からは全体を大まかに作っていきます。

サビのシンセにサイドチェインかけてみようかな。1サビ終わった後の間奏。大きく展開したい。

リズムをあまり入れない感じで。調もEmに。間髪いれずにすぐ入ったほうがいいのかな。

全体像が見えてきました。次回はイントロをがっつり作っていこうかなと思ってます。

色々試しております。



■choro4日目- 「全体の流れを作る」

正直、打ち込みだと音数を減らしたくないというのが本音です。
生音ならそんなことないんだけど、しょぼく聴こえてしまうんですよね。
でも、バンドやってる方、生音の音源を作っている方なら想像できると思うので、より生音アレンジに近い方向に行こうかな。

今まで見ていて、なんのこっちゃ分からなかった方も、この辺までくると曲の雰囲気が理解できてきたんじゃないでしょうか?

3日目に出来た1コーラスを当てはめてとりあえず適当に切り貼りしながら全体の流れを見てみます。

音数の少ない打ち込みアレンジって勇気いりますね。僕のアレンジを聴いてあえてやって頂いている感じになってます。

5_five
■こおろぎ5日目 –「イントロとアウトロ。全体像が見えてきた」

ざっくりできた所でイントロ。行ったり来たりして大まかに少しずつ全体を作っていく。
遊びすぎたけどまあアレンジ対決だからこれくらいのほうがいいかな…w

依頼の場合はこの時点でクライアントに送って構成などを確認します。

いつでもクライアント様の事を考えてますよ(営業モード)


 
  
■ choro5日目- 「全体像の完成」

4日目で全体の大体の流れが出来ましたが、ここからフルコーラスをバランスよく整えていきます。

「どうやってこのフレーズが出てきたか?」って聴かれると、「なんとなく」としか言えないんですが、そのためにこれまでやってきたやり方があると思ってもらえれば……。

特に先にコードを付けたり、和音から作ってしまうとそこから抜け出しづらかったりするんですよね。
「このコードの上でどういったフレーズを弾くか?」という縛りを自分で作ってしまって……。
コード進行メインで考える時はそれでいいんですが、リフやフレーズをメインに考えたい時はこんな感じで作業します。

全体の流れから判断して、イントロ、アウトロに関してはあえて無しにしようという結論に達しました。
今まで作業してきて、良いフレーズもあったかと思うのですが、全体として見た時に泣く泣くカットすることも大事です。

2人とも全体が出来てきました。

6_six
■こおろぎ6日目 – 「ベースとBメロの詰め」

ベースを本気で入れていきます。がんばります。本テイクもやっぱりスティングレイ。

Bメロ詰めるよ。ハープをうっすら、それとフルート、オーボエ、クラリネットでカウンターのメロディを入れる。

細かい部分を確定させていく。ここまでは各フレーズを作り込み過ぎない、時間をかけ過ぎないようにしてます。確定させすぎない、アソビを作っておくことで、他のフレーズを詰める時に自由度が高い状態にしてます。


 
■ choro6日目- 「間奏を中心に詰める」

間奏からまた歌にどう戻るかが、アレンジで結構難しいところなんですが、今回は割とシンプルに作りたいなと思っていたので、ブレイクのパターンを使おうかなと。

ブレイクは音が切れるので、上手くコードが繋がらない時、転調する時などに有効です。インパクトも強いですが使いすぎると飽きがきてしまうので、せいぜい1曲に1、2箇所が限界かなと思います。

今回は、無音ブレイクにせず、ギターのブラッシング音とドラムのスネアだけを入れる形にしました。

音をどんどん増やすと豪華になってそれはいいんですが、そうやってまたAメロ、Bメロに戻った時に、最初のAメロ、Bメロのアレンジのまま、音数のままだとしょぼく聴こえてきてしまうんですよね。

実際の演奏を考えてバンドサウンドを作ると、音色の数、楽器の数に制限が出てくるので自由が利かない部分がありますが、その分ひとつひとつの楽器にこだわるので面白さもあります。

実際、スリーピースバンドって、無駄な音、無駄なアレンジのない上手な楽曲が多いです。

スリーピースのアレンジってめっちゃむずいですよね。やれることが少ないし。

7_seven
■こおろぎ7日目 – 「間奏と大サビを詰める」

今までのサビよりメロディックなストリングスを入れる

流れを聴き返しながらボーカル、ベースとの兼ね合いやメロディが自然になるように盛り上げる。

アウトロは同じくストリングスとホルンで。

チェレスタ、ベースラインの兼ね合いを聴きながら打ち込む。

ここも詰め詰め。


 
■ choro7日目- 「イントロからサビまでを詰める」

定番だけど、アルペジオを追加しよう。
今回は、出来るだけシンセやサンプリングの音は入れずにいきたい。

あとは、大サビあたりにストリングスを追加して、アレンジ自体は完成かな。
その後、ミックスして終わりって感じ(今回はミックスはこおろぎさんにお願いします)。

バンドやってる人、これからアレンジをしようと考えてる人もいるので、今回はかなりシンプルに作っていってます。

Aメロ部分をいろんな場所で使ったりってのは、初歩的ですがとても音楽的に効果のある方法だと思います。

choroさんはここで終了ですね。おつです。

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■こおろぎ8日目 – 「微修正とボーカル、コーラス。そしてラフミックス」

各トラックのトリートメントをしながら、いらないトラックを消してミックスのためのCPUパワーを確保。実は結構ギリギリ。

整理前の画面。もはや何トラックあるのかわからない…100超えてそう。今回はグリッチをキメちゃったのでトラック数が多い。

実はちょっと前の段階で、はとさんにオケを送って歌を入れてもらってました。ABメロは囁くように、というオーダーをして、僕のアレンジに合わせて歌ってもらってます。

ボーカルだけでなく楽器や動画など、他の方の作業が入る場合は、最低限のアレンジをした状態で音源を渡します。

そうやって他の方の素材を待ちながら自分の作業を進めていく事でトータルにかかる制作期間を短くします。

終テイクのボーカルに合わせてコーラスも入れてもらいます。たびたびコーラスをお願いしているはなP∞(@hanapmugendai )さんにお願いしました。

女性的で、メインより結構後ろで鳴ってるイメージ。息は多めで、張り上げない感じ。同じフレーズを2トラック。というオーダー。

見返してみると、ソフトシンセ大量に使ってますね。全く無意識だったわー

音源は表現のために必要だから使うだけなので、多さはクオリティに関係しないんですけどね。

コーラスとボーカルが入りました。アレンジに合わせて歌ってもらうとテンションあがります。

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■こおろぎ9日目 – 「ミックス!!!」

アレンジ段階できっちり音色を選んだり、ローカット入れてたりして、おおまかにミックスをやりながら作業してるんですね。

なので、普段は最後のミックス段階で極端に音をいじったり、ということは少ないです。

方向性ですが、ポップに、ボーカルが主役になるように仕上げていきます。展開をはっきりと、メリハリをつける感じ。


 
■choro9日目 – 「こおろぎによるミックス」

midiデータもらってたのでドラム変えてみよう。ベースはアンプシミュレーターをかまして打ち込み臭さを取る。音作りはこれで大体終わらせる。

アソビとして、ステレオのディレイをサビで伸ばしている部分だけにかけてみました。

両方のミックスです。そこまで得意ではないので、あまり見ないでもらえると嬉しい。

10_ten
■ラスト10日目 – 「両者の完成アレンジ公開!!!」

”最後の作業。マスタリング。

波形を見ながら、飛び出ている所がないか。周波数のカーブがなだらかになっているか確認。自分の耳と環境をあまり信じてないので、こういった所をチェック。

今回はミックス時点で音は作ってあるのでほんのちょっと整える感じ。基本2dB以上はいじらない。

そうやって2曲の音圧と雰囲気を合わせました。

軽くマスタリングして終了。お疲れ様でした!

アレンジ対決、いかがだったでしょうか。記事を書きながら作業をすすめるというのが新鮮でした。こういうのもなかなかいいですね。

あなたもアレンジしてみよう!

info@choroidea.com までメールするとはとさんのボーカルトラックがいただけるようです。

詳細は下の記事で。

・「あなたもアレンジしてみませんか?原曲配布」

というわけであなたもアレンジしてみよう。

改めて関わった方たちをご紹介

02

choro(@x_choro_x )

2010年、ロックバンドJeeptaのギタリストとしてメジャーデビュー。インディーズ時代から幅広く活動し、年間90本以上のライブを敢行。

ROCK IN JAPAN FESをはじめとする大型フェスにも多数出演。

独特なライブパフォーマンスに定評があり、ブルース、ロックを基礎として生み出されるペンタトニックフレーズは多彩。

■Choroidea Official Site choroidea.com


 
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はと(@llhayato )

作曲について語るマモルさん(@eminem_san )の中の人。音楽ユニット、alice’s cameraメンバー。また、40万PV超を誇る音楽メディア「地下室TIMES」の運営メンバー。

■alice’s camera Official Site http://alices-camera.com/
■地下室TIMES http://basement-times.com/


 
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ジョルジュ (@mix_mamoru )

「ミックスについて語るマモルさん」(@mix_mamoru )の中の人。音楽ユニット、alice’s cameraメンバー。また、40万PV超を誇る音楽メディア「地下室TIMES」の運営メンバー。

■alice’s camera Official Site http://alices-camera.com/
■地下室TIMES http://basement-times.com/


 
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はなP∞(@hanapmugendai )

作詞・作曲、歌、演奏をはじめ、録音から編集までほぼ1人でこなすマルチクリエイター / 作詞・作曲家。2014年7月より、JAZZピアノ&ボーカルユニットKenta&Hanaのボーカリストとして、ライブ活動やニコニコ生放送での生配信をおこなっている。

■HP http://hanap.daydream.cc


 
作曲について語るマモルさんとミックスについて語るマモルさんが活動も似てて紛らわしいしサムネも被ってるし、作曲について語るマモルさんのIDがエミネムさんだし、はとさんのIDがイケダハヤトさん(@ihayato )と似てるので色々紛らわしいですね。

関連記事

アレンジの過程面白いなーと思った方はこちらもおすすめ。

・実際のやりとりでわかる歌モノの編曲の流れ【螺旋状のスクリーン編曲 | 前編】

・実際のやりとりでわかる歌モノの編曲の流れ【螺旋状のスクリーン編曲 | 後編】

 
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