”メディアに踊らされずにメディアで人を踊らせる法”「MEDIA MAKERS」 読んだ

公開日: : 教則本・その他本

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”メディアに踊らされずにメディアで人を踊らせる法”「MEDIA MAKERS」 読んだフリーマガジンR25、livedoorニュース、livedoorブログ、BLOGOS、VOGUE、GQJAPAN、WIRED、LINE、NEVERまとめなどに関わっている自称「メディア野郎」、田端信太郎さんの本「MEDIA MAKERS」を読みました。

ブログはもちろん、音楽制作においても大変参考になってので紹介したいと思います。簡潔な文章で書かれていて、引用が多くわかりやすかったです。

心に残った言葉をピックアップしつつ思った事を挟みます

第1章
・これから何のビジネスをするにも、メディアについてある程度の理解をしておく事が大事。
・メディア・リテラシーを向上させるトレーニングとして、ブログ、ツイッター、紙の新聞でもいいから自分でメディアを作る。

第2章
・コミニュケーションにおいては読者をうなずかせる、なんらかの印象を残し、心理的に、あるいは行動として反応がなされるがその存在基盤。
・コミニュケーションにおいては受けて、読者、視聴者こそが王様
・今や情報を発信する事自体には全く価値がない。読み手に届くメディアを作り、運営を継続できるかどうかこそが生命線。

【思った】
「情報を発信する事自体には全く価値がない」という事にハッとしました。読み手に届かなければゴミなんだなあと。

特に第5章が重要
・ストック←→フロー
・参加性←→権威性
・リニア←→ノンリニア
あらゆるコンテンツがこの3軸で分類できる。

・ストックとフローは速球と変化球のようなもの。緩急をつけたピッチングができるのが望ましい。

・ストック
時間が経ってもコンテンツの価値が変化しない。例「源氏物語」「ウィキペディア」
今ここで読む必要がないがいつかは必要になる。

・フロー
鮮度が命。明日になれば古新聞。「ニュース」
ストックとフローを行き来出来る視点が大事。フローの流れでストックを出していく

・リニア
はじめから終わりまで見てもらえるコンテンツ 例「映画館で見る映画」「長編小説」

・ノンリニア
デジタル上のほとんどのコンテンツ
時間軸のコントロールが受け手に委ねられる 例「広辞苑」
これからコンテンツはノンリニアの傾向が強くなる。
・メディアは参加性、ノンリニアの方向へ流れと自分の立ち位置を把握すべき。

 

【思った】
音楽もそう。昔のクラシック音楽はリニアなコンテンツで、1時間以上かけて劇場で見るものだった。最近は3、4分程度で、イントロが短く、聴かせるものじゃないといけない。時間軸もコントロールできる。この傾向はもっと強くなる。

ネット上でクラシックが流行らなくて、コンサートは盛り上がってる感があるのはやっぱりクラシック音楽は徹底的にリニアなコンテンツだからなんだなあと。

といっても音楽はリニアに聴いてもらわないといけないので、歌詞や映像、アレンジによって「時間軸の繋がりを強くして飛ばされにくくする」努力も必要なんじゃないかなあと思ったり。意識しよう。

ちょうど今、井上ひさし・てんぷくトリオのコントの番組を見てるんですけど、昔は漫才はつかみからオチまで見る、リニアの芸だったのに対して、今の芸人は一発芸のようなノンリニアの芸が多いなあと思ったり。

 

第6章
・ターゲットユーザーの「キャラ設定」が大事。きちんと設定する事でブレのない判断軸を作る。「これは自分のための物だ」と思ってもらえるか。
・より安い費用でより高く売れるアウトプットを出すのがプロ。
・作り手へのリスペクト=メディアの品質
・読者を見下さず、読者を尊敬し、読者からリスペクトされること。

【思った】
「この本は僕のための本だ」と思いました。参りました。

第7、8章
・メディアが変わればメディア上のメッセージ内容やコンテンツも変わらざるを得ない
・CDになり曲が飛ばせるようになったため、じっくり聴くというスタイルが変わった
・アルバム単位での一体感や曲順はどうでもいいことになった
・音楽流通はオススメコースを食べさせるような寿司屋から自分が食べたいものだけを食べる回転寿司へ
・自分の食べたいネタだけ、気兼ねせずにリーズナブルな値段で食べられるか?その事だけが消費者にとって重要
・どのようなTPOで自分の作ってるメディアが消費されるのか最大限の注意を払うべき
・「純度の高い」「使命に殉ずる情熱」こそがもっとも受け手に響く
・消費者のニーズをゼロベースで考える
・「こんなの本物の◯◯ではない。オモチャだ」と言いたくなったら、自分の脳みそが陳腐化しており、自分自身が「抵抗勢力」の「保守派」になっている事を疑う

【思った】
別の視点から音楽の聴き方について言及してあるのが面白い。今までの常識は横に置いて、受け手の環境の変化に制作側が合わせていこう。

第9章
・これからのメディアの大きな流れは「個人化」
・ゼロから新規に信頼を構築していくとするなら個人のほうが法人やチーム型のユニット的な組織よりも、むしろ有利
・信頼され影響力をもっている「個人型メディア」とどのように関わるか?それとも自分が「個人型メディア」になるのか
・本質的な存在理由は、「信頼」と「影響力」にこそある
・「大切なものは目に見えない」

【思った】
個人型メディアに、俺はなる!【ドン!】

 

いやー面白かった。なぜかやたらカギカッコ使ってありましたけど。文章を書く人はもちろん、なんらかの表現をしてる人には役に立つ本だなと思いました。

やはり現役でその世界トップクラスの人が書いたものは説得力が違いますね。

 
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