【アナライズ】ストラヴィンスキー 春の祭典(Igor Stravinsky / Rite of Spring)第3楽章

アナライズ

ストラヴィンスキー 春の祭典(Igor Fyodorovitch Stravinsky – Rite of Spring)第1第2楽章の続き。

今回は第3楽章 「Spring Rounds(誘拐)」

この動画を元にアナライズをしていきます。

3 Spring Rounds

6:38〜 Presto(出来るだけ速く)。8/9拍子。ホルンがC、その上にトランペットでのE♭第1回転形が乗ってる。C7−9+9とも言える。弦のトレモロが後ろで鳴ってる。フレーズが交差。

木管、トランペットのスタッカートで入ってくるフレーズがDadd9のアルペジオ。ここで3つのコードが同時に鳴ってる。

6:45〜 ここのオーボエが人の声みたいに聴こえるの好き。B7の和音に半音進行で到達する。他のコードはA♯7−9+913。前のコードから増5度平行させただけ。

弦は6つ取りのポリリズム。ピチカートは2連符。最後は和音が半音で平行。

6:50〜 トロンボーンの裏で木管とヴァイオリンが半音で下降。4/8、5/8で9連符。

6:53〜 弦がE♭7で、ホルンがC。6:38〜の和音の構造が逆転した感じ。トランペットのトレモロ?。

7:05〜 低音から盛り上がる感じ。

7:08〜 緊張感のあるアプローチ。チェロ、コンバスの上昇、オーボエ、クラリネットの下降、フルートのトレモロ、ピッコロクラリネットのアルペジオ、ヴァイオリン、トランペットの連続音。多重構造になってる。

Aの第1回転形の和音にE♭の和音を詰んでる。ホルスト「惑星」を思い出す和音。

1stヴァイオリンがG♭7の第1回転形のコードに対してトランペットがB♭の第1回転形で詰んであるのが面白い。何気にオーボエの動きがキチガイ。和音の平行。

7:13〜 腰高な詰み方。弦を使ってない。ファゴットが荒ぶってる。

7:28〜 フルートこんなに高い所まででるんかな・・・・構造自体は単純。長3度の平行移動と7度。

7:33〜 木管とトランペットによるアンサンブル。クラリネット1が対位法的な動きで重ねてある。拍子も変拍子。

7:39〜 弦のトレモロによるフレーズと合間に入るトッティ。かなりの変拍子。盛り上がって終わる。

 

第3楽章は和音の平行移動と和音どうしの対比が多かったです。平行移動というかは付随的和音というか”ハモり”にも近いかなと思います。音色の組み合わせや奏法は斬新なものは少なかったです。

自分でもやってみたいアプローチがあったので、どんどんパクっていきたいと思いますです。

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このスコアで見てます。

イーゴリ・ストラヴィンスキー – Wikipedia

春の祭典 – Wikipedia