VR空間で演奏する『VR無限音階楽器』を作る方法。

VR

スーパーマリオ64の無限音階の映像がツイッターで流れてきて懐かしい気持ちになりましたが、同時に、

VR空間内で、自分のまわりをぐるっと一周するVR無限音階楽器を作れるんじゃないか、と思って作ってみました。

無限音階とは

無限に音が上昇(あるいは下降)するように聞こえる音の錯覚。

■音の錯覚。映画の演出に用いられるシェパードトーン(無限音階)とは?

VR無限音階楽器の作り方

せっかくなので作り方をメモしてみます。

楽器を作ってみた、と書いちゃいましたが、実際にはUnityで鳴らす技術がないのでDAWで後付けしています。

Unityでデザインする

まず、ゲームエンジン「Unity」でSphereを12個ぐるっと配置。

色がついていたほうが映像的に一周したことがわかりやすいな、と思い、12色の色相環を参考に色を付けました。

それぞれの音程のサウンドを作る

DAWを使って、無限音階を構成する音を作ります。

3オクターブの音が混ざった音色で、音階ごとに上下のオクターブの音量が違います。

・高音パート → 音階が上がるとともにだんだん音量が下がる
・中音パート → 一定の音量
・低音パート → 音階が上がるとともにだんだん音量が上がる

画像のような感じ。つなぎ目は念のためオクターブを足しておく

これでループ再生させて、つなぎ目が不自然にならないようにベロシティ等を調節する。

楽器を選ぶ

3オクターブが音色の変化なしに演奏ができる音色にする。シンセやピアノなど。

今回は木琴にしました。

無限音階はシンセで鳴らされることが多いので、反発してナチュラルな楽器にしてみた。

あと、タイミングにヒューマナイズを入れて音色にばらつきを出し、音階に耳が行き過ぎないように、また、音楽的に鳴るようにしています。

各音をオーディオファイルにしてサンプラーに読み込む

12の音程をそれぞれオーディオファイルにします。

そしてサンプラーに読み込む。

Studio One付属のSample One XTにマッピング。1音階に1音づつ。

映像に合わせて鳴らす

Unity+HMDで叩いている映像を録画し、それに合わせて音をつける。

最後に映像編集ソフトで音を合わせて書き出してとりあえず完成。

無限音階楽器考察

オクターブの概念がないので、1オクターブの鍵盤数だけで広い音域のメロディを演奏できる。

欠点は跳躍するメロディが演奏しにくいこと。鍵盤数を2倍の24個にすれば少しは楽になると思う。

あとHMDのコードがめちゃくちゃ絡まる

おわりに

Unityとプログラムの習得が進まないので、
今回のように稚拙でも、アイデアだけサクサクと出していきたいと思ってます。コンセプトデザインみたいな感じで。

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